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【K-1】「僕は世界一になりたいわけじゃない」城戸康裕が目指していることとは

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2019/02/18(月)UP

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念願のタイトルマッチに賭ける城戸

 3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナにて開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~』で、初代K-1 WORLD GPウェルター級王者・久保優太(31=K-1ジム五反田チームキングス)の持つ王座に、第2代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王座決定トーナメント準優勝・城戸康裕(36=谷山ジム)が挑戦する。

 城戸は多彩な蹴り技を武器に旧K-1から日本の70kg級を牽引してきた。2008年には、魔裟斗や佐藤嘉洋らと並び4人目のK-1MAX日本王者となった。その後、新生K-1が旗揚げされると国内の強豪を次々と撃破し、2017年6月の第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントに参戦。世界トップクラスのチンギス・アラゾフに惜しくも敗れるも準優勝に輝いた。

 2017年11月からウェルター級に転向し、初戦では木村“フィリップ”ミノルに敗北を喫するも、2018年はイッサム・チャディッド、マサロ・グランダー、ジョナサン・トゥフと海外の強豪相手に3連勝。今回念願のベルトへの挑戦権を得た。

多彩な足技が城戸(右)の武器

 本来は11月にタイトルに挑戦する予定だったが、久保が交通事故で欠場しワンマッチに変更になった。「ここ(トゥフ戦)で負けたら今までやってきたことがすべて台なしになると思って、むちゃくちゃプレッシャーがありました。なんとか勝つことが出来て、こうして無事にタイトルマッチが決まってよかったです」と王座挑戦が決まって嬉しいという。

 元々階級が違う久保との対戦に「俺が2008年に『K-1 MAX』で日本チャンピオン(-70kg)になった時に、久保くんはフェザー級(-57.15kg)でやっている。それだけ階級差があったので、当時は戦うことになるなんて一切思ってなかったです」と以前は対戦相手としては考えられなかった城戸。

 現在K-1では若手選手が続々と頭角を現しているが「ウェルター級でガツガツやってる先輩はほとんどいないし、むしろ後輩ですら引退していきますからね。でも個人的に身体は全く衰えてないし、まだまだ全然やれますね」といい「僕は世界一になりたいわけじゃない。世界一になったと証明できるものが欲しいだけで、それが何かを考えたらK-1のベルトなんですよね」とベルトに対する熱意を語る。

記者会見でも会場を常に笑顔にさせる城戸

「僕が目指しているのはアスリートの中で面白いヤツは城戸だと言われるようになること。そのためにはK-1チャンピオンという肩書は必要。ベルトを持ってると『こいつ、チャンピオンなのに何やってんの』みたいな感じで、客観的に見ても俺がベルトを持っていたら面白いと思うんだよなぁ」とさらにベルトに思いを馳せる。

 最後に「もし神様が僕にもっと笑いを与えたいと思っているなら、K-1のベルトを獲らせてくれると思います」と城戸らしいコメントを残した。


 

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