【K-1】井上尚弥の父から指導を受ける林健太「ホンマに勝ちに徹します」
3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナにて開催の『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K’FESTA.2』に出場する、林健太(24=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)が都内の所属ジムにて公開練習を行った。
林はK-1に参戦経験のある空手家の父を持ち、空手・キックボクシングを学んで2013年にKrushでプロデビュー。右ストレートを始めとするパンチを武器にKOを量産し、戦績は15勝(11KO)5敗2分。昨年12月に行われた「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」で優勝し、今回は同門の先輩でもあるK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也(28=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の持つタイトルに挑戦する。
公開練習では、最近習得に励んでいるというシステマ(ロシアの軍隊格闘術)の呼吸法で、WMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者キヨソンセン・FLYSKYGYM(タイ)の“タイキック”に耐えるというネタを披露した林。「追い込みと同時に毎日このトレーニングをしています。あの呼吸法だと全く痛みを感じないんです。さっきも1ミリも痛くなかったです」と強がる。
林は家族を養うために昼間は現場仕事をし、それ以外の時間で練習を続けている。所属するK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTでは昼間にプロ練習があるため、仕事の都合でフルに参加できない状況にあり、1年前からFLY SKY GYMでの練習を開始。今回の試合から所属をK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG(FLY SKY GYM)に変更し、この日の公開練習もFLY SKY GYMにて行われた。
「FLY SKY GYMで練習させてもらうようになったのはちょうど1年ぐらい前になりますね。去年6月のBigbangからはFLY SKY GYMの人たちにセコンドにもついてもらっていて、全力で自分のことを見てもらえています。自分のディフェンス力は10で表すと2ぐらいしかなくてショボすぎたんですけれど(苦笑)、ディフェンスに関しては知らない情報を教えてもらって理解することが多いですね。ここでトレーニングする度に自分が強くなっていると実感しています」
また林はプロボクシングWBA世界バンタム級王者・井上尚弥のフィジカルトレーナーでもある高村淳也氏や井上の父でトレーナーである真吾さんの指導も受けており、「トーナメントでは他の選手と比べても、僕の方が一回り身体が大きくて、高村さんのトレーニングの成果は大きいと思います。そのつながりで井上真吾トレーナーにも練習を見てもらうようになったんですけれど、今も週2回ぐらい大橋ジムでスパーさせてもらったり、パンチやディフェンスの方も見てもらっています」と様々な技術を吸収している。
12月のライト級世界最強決定トーナメントで優勝して「自分のパンチは当たれば倒れるんやなって再確認できました(3勝2KO)。攻撃をもらったり、ダウンをもらったりして悪いところも見えたので、良い部分を伸ばしつつ、今は主にディフェンスを鍛えています」と、課題であるディフェンスに重きを置いている。
対戦する卜部については「みんな功也君はテクニックが凄い印象があると思うんですけれど、僕はけっこうパワーもあると思っている。功也君の攻撃をもらったら駄目やなって思っているし、僕もオフェンスだけじゃなく、ディフェンスも良いレベルまで持っていって、やっと功也君と戦えるかなと思っています」と林。
「正直、今までやったら盛り上げることやKOで魅せることしか考えてなかったんですけれど、今回に関してはホンマに勝ちに徹します。別にKOじゃなかったとしても、俺は今回はホンマに勝ちたいと思っていますね」と、今回は勝つことだけを考えるとし、改めて気迫のこもったミット打ちを見せて公開練習を終えた。
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