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【RISE】スアキム、大逆転KO出来たのは「チャイスーです」

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2019/03/11(月)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

大逆転KOのインパクトは大きく、「スアキム」の名はツイッターのトレンド入りした

 3月10日(日)東京・大田区総合体育館で開催された『RISE WORLD SERIES 1st Round』の一夜明け会見が、11日(月)都内にて行われた。今大会で開幕したRISE世界トーナメント『RISE WORLD SERIES』の-58kg級1回戦を勝ち上がった4選手が会見に出席。

 ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者スアキム・PKセンチャイムエタイジム(23=タイ)は、タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル)に2度のダウンを奪われてKO負け寸前からの大逆転KOで大会を大いに盛り上げた。

スアキムの大逆転KOに場内は大爆発した

 伊藤隆RISE代表も「スアキムはベストバウト、MVPだと思っています。2R以降は記憶がなかったそうで、ムエタイ王者の誇りで勝ったのだと思います。ツイッターでもトレンドで6位になったそうです。ロッタンのように日本でブレイクしていく選手になると思います。ダメージが大きくて会見に出席するのはどうかと思ったんですが、彼のプロ意識で参加していただきました」と、スアキムを絶賛。

 本人は「昨日の試合は勝てて嬉しかった。日本人の皆さんが応援してくれて嬉しかった。ありがとう」とクールにあいさつ。「倒れた時にもう訳が分からなくなってしまったが、気持ちで立ちました。“チャイスー”です」と、大逆転KO劇が出来た要因はチャイスー(タイ語で折れない心、戦う心という意味)があったからだと説明した。

準決勝はスアキムvs那須川、ルンキット(左)vs志朗(右)の日本vsタイとなった

 次回は7月21日(日)大阪・エディオンアリーナ第1競技場で開催されるトーナメント準決勝、那須川天心(20=TARGET/Cygames)戦となる。両者は2018年2月に『KNOCK OUT』で対戦し、5Rフルに戦って那須川が判定勝ちしている。前回はスアキムに有利な3分5R、ヒジ打ち&つかみ無制限のルールで行われたが、次は那須川が有利な3分3R、ヒジ打ち&つかみ制限あり(つかんでの攻撃は1回につき1発だけ有効)。

 それについてスアキムは「ルールは関係なく全力で戦います。戦いには勝つか負けるか、それしかありません」と全く気にしないと言い、「これからも面白い試合をします。今回よりも調整して何が来ても大丈夫なようにしておきます」と、準備を整えて再戦に臨むと話した。

まだ17歳の現役王者ルンキット

 同じくムエタイ王者(ラジャダムナンスタジアム 認定スーパーフェザー級王者)であり、ロッタンを倒したことで日本でも名前が知られるようになったルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ)はフレッド・コルデイロ(ポルトガル)に手堅く判定勝ち。

「試合に勝てて嬉しいです。応援してくれた皆さん、ありがとうございました」とあいさつ。次回準決勝での志朗(BeWELLキックボクシングジム)戦については「志朗の試合はタイで見たことがあります。強い選手です。だから一緒の舞台に上がっているのでしょう。大阪の試合は今よりきちんと調整して臨みます」とした。

KO勝ちした志朗は決勝での那須川戦を熱望

 その志朗はウラジスラフ・ミキータス(ウクライナ)に3R1分9秒、ローキックでKO勝ち。「たくさんの応援ありがとうございました。RISE参戦当初からの目標だったKOが出来たので合格点です。次回もKOで倒したいです」と、RISE2戦目でのKO勝ちに満足の様子。

 準決勝で対戦するルンキットについては、「昨日見たらまだRISEルールに慣れていない。その分、戦い辛さもあるので、リズムをどう崩すかが勝つためのカギ。まだ時間があるので研究して試合に臨みたいです。キックボクサーである以上、ムエタイの現役のチャンピオンと戦うことを目標にしている選手も多いので、自分が勝って決勝で日本人対決をしたいですね」と、ルンキットを破って決勝で那須川と戦いたいと語った。

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