【ボクシング】田中恒成、田口との激闘制し「年間最高試合でもいい」
3月16日(土)「岐阜メモリアルホールで愛ドーム」で『WBO世界フライ級タイトルマッチ』が行われ王者・田中恒成(24=畑中)が元IBF・WBA世界ライトフライ級王者で挑戦者の田口良一(32=ワタナベ)を判定3-0で下し田中が初防衛に成功した。
両者は試合数日前の公開練習などで語った通り打ち合いを展開。田中は3Rに田口の右をまともに喰らい、ダメージでバランスを崩すピンチもあったが左レバーブローを効かせ、激しい打ち合いの中でも試合を有利に進めた。
しかし田口は攻撃を貰うものの、デフィエンス技術で連打を許さない。最終の12Rは田口が細かいパンチで攻めると田中が前に出て強烈なワンツー、そしてボディ、顎を捉え倒しにかかる。しかし田口も反撃。両者ともに引かない展開だが、田中の方がやや田口を捉え攻勢だった。
勝った田中は「田口選手に感謝ですね。試合ができて光栄です。また強くなることができました」と、ようやく対戦できた田口に感謝した。両者はこれまで統一戦を熱望し、一昨年末に対戦の予定だったが、田中の眼窩底骨折で中止。すると田口が昨年5月、統一王座防衛戦でヘッキー・ブドラーに敗れ王座陥落するなどがあり、なかなか実現しなかった。
死力を尽くし戦った2人、負けた田口は「気持ちでは負けていないつもりでしたが、手数では勝てなかった。中盤以降にパンチをもらってしまって、対応できないまま終わってしまった感じですね」と悔やんだ。
ピンチはあったものの打ち合いを制した田中は試合後の会見で「年間最高試合でもいいんじゃないですか」と腫らした顔で清々しく語る。田中は昨年9月にWBOライト級王者・木村翔と打ち合いを制し3階級目のタイトル奪取、WBOの年間最高試合に選ばれ、日本ボクシングコミッションや日本プロボクシング協会などが主催する2018年の年間最優秀試合賞も獲得している。
田中にとって今回が年間最高試合となるのか、更なる最高試合が待っているのか。
「もう次に向かってやるだけです」田中は未来向かってスタートを切った。
(取材/写真・植田洋介/文・編集部)
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