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【UFC】高阪剛が語る、ホロウェイvsポワリエが激闘必至の理由

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2019/04/09(火)UP

パンチをヒットさせるホロウェイ(右)(c)GettyImages

 4月14日(日)アメリカ・ジョージア州アトランタのステートファーム・アリーナで『UFC236』が開催される。
 この大会は当日午前11時よりWOWOWにて生中継されるが、同番組で解説を務める、日本人UFCファイターの先駆けであり、現役総合格闘家である高阪剛(48)が見どころを語った。

 メインイベントでは、昨年10月にコナー・マクレガーを破りUFCライト級新王者となったハビブ・ヌルマゴメドフの長期欠場を受け、ライト級暫定王座決定戦が行われ、現フェザー級王者マックス・ホロウェイvsダスティン・ポワリエが対戦する。

 ホロウェイは、16年12月にアンソニー・ペティスをTKOに下し、フェザー級暫定王座を獲得。17年6月には正規王者アルドにTKO勝ちを収め、王座統一を果たした。同年12月にはジョゼ・アルド、また昨年12月には無敗の挑戦者ブライアン・オルテガをいずれもTKOに下し王座防衛している。

 対するポワリエは2011年1月からUFCに参戦。元UFCライト級王者アンソニー・ペティスといった強豪も破っているストライカー。昨年7月には、再戦した元UFC世界ライト級王者エディ・アルバレスにTKO勝ち。現在3連勝中で、今回のタイトルマッチに辿り着いた。

体軸を整えた構えからパンチを放つポワリエ(c)GettyImages

 両者は12年の『UFC143』で対戦。UFCデビュー戦のホワイエに、ポワリエが1R腕ひしぎ三角固めで一本勝ちしている。その前戦について高坂は「その試合映像を見返してみたのですが、7年の月日は二人をものすごく成長させたなと、あらためて感じました。前回はポワリエが勝ってますけど、その結果は参考にはなりません」と語る。

 二度目の対決である今回のポイントは「両者ともにトップレベルのストライカーなので、当然、打撃の攻防が鍵を握ると思いますが、タイプ的には少し違うんですよね」と言う高坂。

 まずホロウェイは「体勢が崩れた状態からでも強い打撃が打てるのが強みです。一見ヘタクソな打撃に見えて、しっかり相手に当てて、なおかつ効かせる。それを相手の打撃をもらったあとにでも出せる。だから対戦相手からすると、ホロウェイがバランスを崩していて“いま、いける!”と思って前に出たところで、なぜか強い打撃をカウンターで当てられて効いてしまう」と、どんな体勢からも出せる打撃が強みだという。

 一方のポワリエは「ホロウェイとは対照的で、体勢を整えてから的確にしっかり打ち切る打撃です。相手がグラついたときも、慌ててラッシュを仕掛けるのではなく、しっかり形を整えてから仕留めにいく。裏を返せば、本人の中で勝つ形が決まってきてるんだろうなと思うんです」とそれぞれ真逆のスタイルであることを説明。

 しかしポワイエの打撃には弱点も。「形が整っているが故に、相手からするとだんだん読めるようにもなってくると思うんです。だから攻撃を被弾することも多くて、昨年7月のエディ・アルバレス戦でも、打ち終わりでカウンターを入れられたりもしてました。けっこう、効かされている試合が多いんです」と分析する。

試合の見どころを語ったUFC解説者の高阪

 しかしそのアルバレス戦でも最終的にはTKOで勝利している。「ダメージ回復が早い。1ラウンドから激しい殴り合いを展開しながら、最終ラウンドでもめちゃくちゃ元気という試合もあり、あれはスタミナとはまた別の分類の耐性があるんです」と、謎のリカバリー力があるという。

 試合の予測としては「ものすごく効くホロウェイの打撃をもらっても、はたしてポワリエはリカバリーすることができるか。両者ともに相手の体力を削っていくような試合運びができる物同士なので、もう一つ“Xファクター”的なものがないと、きれいに勝つのは難しいかもしれない。ただ、激しい試合になることは間違いない」と、肉を切らせて骨を断つような激闘になると語った。

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