【ボクシング】5.25伊藤雅雪が2度目の防衛戦、山中慎介が語る強みと注意点とは
逆に心配な点としては伊藤にはアマチュア経験がないため、サウスポーに対する経験値の少なさを挙げた。
「サウスポーとの戦い方に関してはどうなのか、そのあたりが気になります。アマチュア出身者の場合、仮にプロでサウスポーとの対戦経験が少なくても戦い方に慣れていることが多いものなんです。でも、アマチュア経験がない選手の場合、サウスポーとの戦い方に不慣れなことがあるんです。これまでに伊藤選手がどれだけ力のあるサウスポーと戦ってきたか、そしてどう戦うか、そのあたりが気になりますね。しかもオリンピックに出場しているんですよね。長身サウスポーというだけで戦いにくく敬遠されがちなのに、加えてオリンピックに出ているほどの実力者というわけですから、ちょっと厄介かもしれないですね」とアマチュアでも十分に経験している長身サウスポーを警戒した。
伊藤雅雪は174cm、ジャメル・ヘリングは身長は伊藤よりも4cm高い178cmでサウスポースタイル。どんな点に注意する必要があるのか。
山中「伊藤選手にとってへリングは戦いにくいタイプかもしれないけれど、攻めていく姿勢が重要になるでしょうね。まして伊藤選手は注目されているなかでアピールしたいはずなので。警戒する相手のパンチとしては、右ジャブから絶妙なタイミングで放たれる左ストレートでしょうか。その左に注意しながら、パンチの軌道やタイミングを見極めて攻めていくことが要求される試合になると思います。ときには強引に攻めて出なければいけない場面もあるかもしれませんね」と相手の左ストレートのタイミングや機動を読みながらも、ここ2戦で勝利している攻めの姿勢が重要であるとした。
最後に山中は「スーパー・フェザー級には海外でも人気と実力のある選手が集まっているので、伊藤選手はただ勝つだけではなく内容も問われる立場になっていますよね。だから『また伊藤の試合を見たい』と思わせるような戦いをしてもらいたいですね。彼はワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ※WBA&WBO世界ライト級王者/3階級制覇王者)との対戦を目標にしているんでしょう? その目標設定はすごくいいと思います。ロマチェンコの名前を出したとき、伊藤選手はすごくギラギラしていましたから。強がっているのではなく、ワクワクしている感じでした。挑戦する気持ちを忘れていない証拠だと思います。だから、今回もみんなの期待に応えるような勝ち方をしてほしいですね」とエールを贈った。
WBO世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ「伊藤雅雪(28=日本)対ジャメル・へリング(33=アメリカ)」は、5月26日(日)午前11時からWOWOWライブで生中継する。
◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆
『生中継!エキサイトマッチスペシャル 伊藤雅雪、海外防衛戦!』
対戦カード/WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ:伊藤雅雪 vs ジャメル・ヘリング
対戦カード/WBO世界S・フライ級挑戦者決定戦:江藤光喜 vs ジェイビエール・シントロン
【放送日】5/26(日)午前11:00[WOWOWライブ] ※生中継
※WBA世界フェザー級タイトルマッチ:シュー・ツァン vs久保隼
※WBA世界L・フライ級タイトルマッチ:カルロス・カニサレス vs木村翔
5/26(日)夜8時頃~WOWOWメンバーズオンデマンドにて先行ライブ配信!
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