【ボクシング】井上尚弥が2Rに一転KO勝利、決勝で対戦のドネア「これが運命」
WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)とIBF世界バンタム級王者のエマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)がWBSSの決勝進出をかけ18日(日本時間19日早朝)、ボクシング発祥の地イギリスで拳を交え、2R1分19秒で井上がKO勝利。WBA,IBFのバンタム級統一王者となり、連続KOも8に伸ばした。
試合は1R、両者オーソドックス(右構え)スタイルでロドリゲスがジリジリ距離を詰めてくる。井上は下がりながらジャブ、ロドリゲスはカウンターで右を打つが両者皮一枚でかわす正確さ。中盤、ロープを背にする井上だがボディから右フックを出すとロドリゲスもボディを返してくる。
終盤ロドリゲスのジャブが一発浅く入り井上の顎を上げるがノーダメージ。このラウンドは井上がじっくり見てロドリゲスの積極性が目立った。
しかし2Rになると一転、先ほどのラウンドとは切り替えたように井上は積極的に出る。序盤からワンツーからの左フックを当て会場を沸かせる。続けて左右フックをロドリゲスはかわしたが、続く左フックでロドリゲスはダウン。ここまで2R開始32秒。
立ち上がるが足にきたロドリゲスに再開後ボディブローを左、右と叩き込むとロドリゲスは顔を歪めて2度目のダウン、心が折れたのかセコンドに向かって嫌な顔をして首を振りながら立ち上がるロドリゲス。再開後、井上はボディを連打し左ボディブローでロドリゲスを沈め試合を決めた。
勝った井上は「常に平常心で戦おうという気持ちでこのイギリスに乗り込んできた。その通りいいパフォーマンスができてホッとしている。ロドリゲスも初回プレッシャーをかけてきて1R終わった時はどうなるか予測できない状態だった」とこの約4分間の戦いを振り返った。決勝は5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と対決するが、「ノニトは強い選手なのでどう戦うか練っていきたいですけれども、憧れていた選手でもあるのでファイナルで戦えることを光栄に思います」語った。
リングインし、井上と並んでインタビューに答えたドネアは「彼は素晴らしい試合をした。やるべきことをやり遂げた。彼はガンガン仕掛けて期待通りの結果を出した。またやりましょう。これが運命。対戦すると予感していた。(どのように戦うかは)彼はモンスター。これから考える。知性派でもあり、すごいファイターだからだ」と井上を讃え決勝への抱負を口にした。
2Rに突然戦い方を切り替え圧倒的にKO勝利した井上、5階級制覇王者に決勝戦ではどのような戦い方を見せるか期待される。
(写真:植田洋介)
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