【ボクシング】伊藤雅雪、ロシアの最強挑戦者を7回 TKOで初防衛
12月30日(日)に大田区体育館で開催されたトリプル世界戦のメインで、WBO世界スーパーフェザー級王座の初防衛戦に臨んだ伊藤雅雪(27=伴流)が、挑戦者で同級1位のエフゲニー・チュプラコフ(28=ロシア)を7R TKOで降し、初防衛に成功した。
チュプラコフはプロで20戦全勝、アマでも150戦し、プロでもアマでも一度もダウンがないという打たれ強さを誇る男で、あのマニー・パッキャオのスパーリング・パートナーを務めていた猛者である。
小柄なチュプラコフは伊藤とのリーチ差を無効にするため、ガードを固めて前に出て密着し距離を殺す作戦に出た。そこから得意の左ボディを狙ってくる。
だが、これに対し伊藤は下がらずに応戦。右のボディフックやアッパーを入れていく。
2Rも同じように前に出て密着するチュプラコフだが、伊藤はジャブや右ストレート、左ボディやアッパーも入れる。
3Rも前に出て密着するチュプラコフ。その頭が当たり、伊藤は左目の上をカット。
チュプラコフは左ボディを入れるが、伊藤の強烈な右ボディが入る。
4R、伊藤はセコンドからの「右ストレートが入る距離で戦え」という指示に従い、フットワークを使い始める。これが功を奏し、ワンツーからボディのコンビネーションが入る。
5Rには、伊藤のジャブやストレートがヒットし、チュプラコフも密着戦法をあきらめ、足を使いだす。伊藤の左フックがヒット。チュプラコフはときにノーガードになり、右のオーバーハンドを出すなど変則的な戦いをするが、伊藤のコンビネーションの餌食となる。
6R、フットワークを使って下がりながらカウンターを狙うチュプラコフに対し、伊藤は前に出てボディを入れ、強烈な右フックをガードの上から叩き込んで効かせる。
7R、伊藤の右ストレートやボディ、左ジャブ、そして左右の連打がヒット。チュプラコフ陣営はたまらずタオルを投入し、伊藤が7R TKOで勝利し、初防衛に成功した。
リング上でマイクを向けられた伊藤は「来年はもっともっと大きな試合、強い相手、ドンドン誰とでも戦っていきます。僕にはすごい一撃必殺みたいなパンチもないし、井上尚弥君みたいなスペシャルな選手にはまだまだなれないですけど、ハートがあるんで、気持ちを皆さんにドンドン見せて行って、僕にしかなれないチャンピオンになっていきたい」とアピールした。
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