【RISE】那須川天心の妹、梨々の野望に「ぶち壊してあげる」と紅絹が優しく通告
7月5日(金)東京・後楽園ホールにて開催される立ち技格闘技イベント『RISE(ライズ) 133』のメインイベントで、那須川梨々(16=TEAM TEPPEN)とのRISE QUEENアトム級(46kg)王座決定戦に臨む紅絹(もみ・35=NEXT LEVEL渋谷)が、ベルトを巡る大一番に向け意気込みを語った。
紅絹は2006年10月にプロデビューして以来、すでにキャリア50戦を超える大ベテラン。2012年11月にJ-GIRLSミニフライ級王座を奪取、2016年4月には第2代Krush女子王座に挑戦するなど、キャリアを通じて女子軽量級のトップ戦線で戦い続けており、この5月には香港で香港王者のヘレン・チャンを撃破し勢いに乗る。
対する那須川はジュニアキックボクシングで数々のタイトルを獲得。“神童”天心の妹としても注目を浴び、2018年6月にRISEでプロデビューするとNJKFミネルヴァ・アトム級2位の佐藤レイナを判定で撃破、2戦目でNJKFミネルヴァ日本アトム級王者・百花(26=魁塾)に判定負けを喫するが、本王座決定トーナメント1回戦では平岡琴(28=TRY HARD GYM)に勝利し、プロデビュー4戦目にして早くも王座獲得まであと一歩に迫っている。
まず、現在の自身のコンディションについて聞かれた紅絹は「練習がしんど過ぎて……もう止めたいぐらいです」と苦笑したものの、これまで数回に渡り神村エリカ(26)と練習したことを報告。神村エリカはかつて“地上最強の女子高生”としてキック、ムエタイで数々のタイトルを獲得。2011年11月には初代RENA(27=シーザージム)と初代RISE QUEEN(-48kg)王座を懸け対戦。判定で敗れたが“女子最強決定戦”として大きな話題を呼んだ。紅絹とはその2年後の2013年9月に「第2代RISE QUEEN(-48kg)決定戦」で対戦し、神村が判定3-0で第2代のベルトを巻いている。
現役は退いているものの、前女王である神村との練習は緊張感も大きかったようで「(練習中に)ぬるいことをやっていると神村に怒られそうなので、あのベルトにふさわしい選手になるように、苦しい練習をいっぱいしている」と紅絹。また「(神村は)戦いに対する殺気が他の選手とは全然違う。自分に足りないのはそういうところかなと感じた」と、気持ちの面でも刺激を受けた様子だ。
対戦相手の那須川については、「3月の試合(平岡琴との一回戦)でキャリアのある選手との試合を経験したことで凄く成長したでしょうし、ここ数カ月の練習でも成長したんじゃないかという怖さは正直ある」と、16歳の相手に対して若さなりの「のびしろ」を警戒。
また、テクニック面では考える前に動くような「自由な動き」が反応しづらいと分析、自分を上回るスピードも含め、「自分も考えすぎず感覚で動かないといけない」と気を引き締めた。さらに自分の特技を「あまりにも相手の距離に入りすぎてカウンターをもらってしまう」ことと自虐気味に語った紅絹は、不用意に距離を縮めダウンを奪われないよう注意したいと語った。
今回が4戦目の那須川とは戦績で50戦差、年齢も19歳差だが、「同じ条件でリングに上がるので、あんまり年齢どうこうは気にしたことはない」という紅絹。ただし、若さの特権とも言われる「怖いもの知らず」の部分には怖れを感じているという。
「那須川は私のことを怖いと思っていない。どこかで何とかなる、勝てると思っているはず。だって、初代女王はRENAだったことを知らないですし、そんなにキックの試合を見ていないと思う。私の試合も見てないでしょうし、脅威だとは思っていないでしょう」
長らく休眠状態だった女子のベルトが今回復活したことで、那須川は「自分のために作られたベルト」とも発言している。ベルトを獲りたい気持ちはこちらが上と自負する紅絹は、那須川の発言に対し「その野望はぶち壊してあげるしかないですね」とサラリと言ってのけた。
スタミナの不安に触れながらも「キャリアを積み重ねてきた分、テクニックの面など出来ることは増えてきている」と自身の成長を語るベテランは、那須川への周囲の期待も十分に理解しつつ「私が勝って『紅絹いいじゃん!』と思ってお客さんが帰る。そんな試合を見せる自信があります」と、口調が穏やかなぶんだけリアリティを感じさせるコメントを、最後に残した。
●編集部オススメ
・【RISE】新設女子TにKNOCK OUTのエース小林愛三、J-GIRLS王者・寺山日葵が参戦決定
・6年ぶりの再戦に紅絹は「アツい試合を」、百花は「KOでリベンジ」
・【SPORTEC】ジョシカクも美を追求、MMA選手あい&武道家モデルLYNが登場
・「柔術が生きた」Hカップグラドル白川未奈がプロレスで自力勝利
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!