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【RISE】宿敵・スアキムをKOした那須川天心「パンチ、蹴りの殺傷能力がついた」

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2019/07/22(月)UP

試合直後、インタビューに答えた那須川

 7月21日(日)大阪・エディオンアリーナ大阪 第1競技場で開催された『RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』の試合後会見に、スアキム・PKセンチャイムエタイジムを2RKOで下した初代RISE世界フェザー級王者、那須川天心が出席。

「(スアキムは)強かった、さすがチャンピオン」と開口一番に語る那須川は「一発ずつのパンチが強かった」と、前戦との違いを語り始め、「今日は自分が打ち合った、中で戦おうと思いすぎてしまった。あの相手に試そうとチャレンジャーな自分が出すぎちゃったかなと思います。フックは今まで効かせたことなかったんですけど、効いてたんじゃないですかね」と試合を振り返る。

那須川の胴廻し回転蹴りで、スアキムの傷口はパックリと開き骨が見えたという

 通常55kgの階級で戦う那須川にとって上の階級へチャレンジし、強敵と再戦という試合だったが、58kg契約にも関わらずもっと体重を落としキレを武器に戦う心構えだったことも明かす。
 一方で「入りは今回すごく冷静でいられたんですけど、(スアキムが)思ったより来なかった。距離がすごく遠かったです。ワンツーが浮いちゃってた。そこにフックを合わされてた」と試合を冷静に分析。
 最後の胴廻し回転蹴りは相手の雑になってきた攻めの合間を狙った。「これは絶対に入ると思って、フェイントをかけた瞬間に前に出てきたら思いっきり入った。(傷口が)パックリでしたよね。骨が見えていたらしいですよ」

スアキムのストレートを紙一重で避ける那須川(右)

 リングを後にし、すぐに試合映像を見たという那須川は「反省点だらけですね」と自身の課題を挙げていく。
「最近体幹もすごく強くなってきたので、打ち合いをできると自分で思ってしまって。フックも見えていたんですがもらってしまった。ポイントを取って勝つという戦い方もよかったかなぁ、迷いがあったかなと」
 しかし「ああいう強い選手でも試そうとした試合で、今まで出したことない技も出せたので良かった。自分がやりたいことを徹底的にやらなきゃとも思ったので」と、強い相手に対して新しい技を出せたことで、達成感も得たようだ。

 9月にトーナメント決勝の志朗戦を迎えることになった那須川は「今回は胴廻しでKOということになったんですけど、もっと良い那須川天心を見せられるかなと。次の9月に期待してもらえたら。ここずっと相手のことを切っている。パンチでも蹴りでも。殺傷能力がついたのかな。侍ですよね(笑)」と、最後は笑顔で会見を締めた。

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