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【ボクシング】八重樫が2年半ぶり待望の世界戦、相手は秒殺男テテにKO勝ちの王者ムザラネ

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2019/10/16(水)UP

八重樫がムザラネの写真を指差しポーズ。これから命がけの戦いが始まる

 元世界3階級(ミニマム、フライ、ライトフライ)制覇王者の八重樫東(36=大橋/同級14位)が2年半ぶりの待望の世界戦が決定。12月23日に横浜アリーナにて『IBF世界フライ級タイトルマッチ』に挑むことが16日、都内で開かれた会見にて発表された。相手は同級王者のモルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)。

 八重樫は2017年5月21日にIBF世界ライトフライ級タイトルマッチで3度目の防衛戦に挑んだがミラン・メリンド(フィリピン)にまさかの1R KO負けで王座陥落。
 その後、4階級制覇を狙いスーパーフライ級に階級を上げ2018年からノンタイトル戦で3試合行いすべてTKO勝利を飾ってきたが、この2年半ぶりの復帰戦は1階級落とし以前王座を獲得したフライ級での挑戦となった。

決意を語る八重樫

 会見で八重樫は「2年ぶりに世界戦の舞台に立てることを嬉しく思います。2年間いろんなことを考え苦しみながら、ここまで来ました。また、4階級制覇という夢を掲げてやってきましたが、なかなかマッチメイクもうまくいかないこともあり、チャンスのあるフライ級で王座復帰という形で世界を目指すことになりました。決まったからには命をかけて戦って行きたいと思います」と力強く語った。

 そして「進退を考え苦しんだのですが、根本的にボクシングが好きで続けたい。そしてどういう風にボクシングを卒業するかと考えていたときにフライ級タイトルマッチのお話を頂き、命をかけて戦おうと。今回の試合が決まりました。」と進退と卒業を考えていたところに入ってきた話だったという。

トリプル世界タイトルマッチに出場する左から拳四朗、村田諒太、八重樫

 八重樫が言うように王者ムザラネは命がけで戦わざるを得ない相手だろう。
 ムザラネは2000年にプロデビュー。38勝(25KO)2敗の戦績で、このうち一敗は2008年にIBF・IBO世界王者だったノニト・ドネア(フィリピン)に6回TKO負けを喫したもの。
 しかしこの高いKO勝利数の中には後に11秒KO勝利で世界最短KO記録を持つことになるゾラニ・テテから2010年に奪った5RTKO勝利も含まれる。
 2009年にIBF同級王者を獲得し4度防衛したあと王座返上。18年7月に再度IBF同級王者を獲得し今回が3度目の防衛戦となる。直近の試合は今年5月に同級4位黒田雅之(川崎新田)に3-0判定勝ち。3Rには黒田の右目は腫れてふさがり、中盤からはムザラネのワンサイドゲームだった。

18年8月、八重樫の右が炸裂、ここ3試合はスーパーフライに階級を上げTKO勝ちを重ねたが、今回のタイトル戦でフライに落とし挑む

 八重樫はムザラネの印象について「彼は僕と同い年。そういった意味で変にモチベーションが上がって同い年のやつに負けたくないと思った。とてもキャリアのある選手で、ノニト・ドネア選手とかゾラニ・テテ選手などの凄い強豪と試合をしていたり、ボクシングスタイルもすごく堅実で崩しにくい選手です。なので自分がどこまで崩して行けるかがカギ。一筋縄ではいかない厳しい戦いになると思います」と覚悟を述べた。

 なおこのメインイベントにはWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)がWBO同級1位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)を迎え初防衛戦を行うほか、WBC・IBFライトフライ級王座統一戦としてWBC同級王者の拳四朗(27=BMB)とIBF同級王者のフェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)の一戦も組まれている。

♢選手データ・八重樫 東(やえがし・あきら)
1983年2月25日、岩手県出身(36=大橋/同級14位)
身長:160cm、リーチ:165cm、構え:右
戦績:28勝(16KO)6敗
タイトル:元世界3階級(WBA世界ミニマム、WBC世界フライ、IBF世界ライトフライ)制覇王者

・モルティ・ムザラネ 1982年10月6日生まれ(37=南アフリカ/王者)
身長:159cm、リーチ:164cm、構え:右
戦績:38勝(25KO)2敗
タイトル:IBF世界フライ級王者

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