【K-1】武尊、村越戦は不完全燃焼も「来年は最高の試合を」と3月K’FESTAで復活予告
11月24日(日)横浜アリーナにて開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~』で、前K-1 WORLD GPフェザー級王者の村越優汰(湘南格闘クラブ)を判定2-0で下した武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)が、25日一夜明け会見に出席した。
試合前から公言していた通りの村越の徹底した対策に手を焼いた武尊。持ち味を封じられた第1、2ラウンドを耐えしのぎ、ため込んだパワーを爆発させたかの如く第3ラウンドに勝負を決めた展開を振り返り、「村越選手の動きにも戸惑いましたが、自分の体が思うように動かなかった」と想像以上のブランクの影響があったことを告白。「圧倒的に勝たないといけないと力を入れ過ぎた部分もあったので、その点は反省点」と冷静な戦いを展開させることを自らに課した。
戦前から村越がKOを狙わないと発言していたことに対し、「そんな覚悟では僕には勝てない」と切り捨てていた武尊。いざ試合を終えると「僕はKOが格闘技の勝敗の中で一番だと思っているけど、格闘家の中で戦い方はそれぞれ、美学もそれぞれあってそれを否定するつもりはない」と村越の価値観を尊重しながらも「僕はその戦い方で勝敗を決めたくなかった。延長いってKOしたかったなというのはある」と自らが持つKOの美学へのこだわりを改めて口にした。
本大会のメインイベントは村越が返上したフェザー級王座決定トーナメントの決勝戦。江川優生(POWER OF DREAM)が3連続1RKOの偉業を成し遂げた姿を見て「優勝候補と思っていたので倒せる選手は有利。想像していた以上の勝ち方で頼もしい」と若き王者を祝福。インターネットTV局「ABEMA」の生放送中に解説の魔裟斗が言及した王者クラスを集めてのキャッチウェイトトーナメントについても「全然面白いですね」と、台頭してくる若き王者たちとの対戦にも興味を示した。
また、試合後のマイクで武尊が語った「格闘技オリンピック」に話が及ぶと「自分が中学生くらいの時に格闘技が年末紅白を超えたりとかあったので、そこに戻したいし超えたいと思っている。来年東京オリンピックがあって、うれしい気持ちもあるけど負けたくない」と、かつての格闘技ブームを超えていきたいと宣言。「色んな人とたくさんお話もして、ちゃんとした形にはなっていないけど、世界で配信されるような大会にしたい」とすでに武尊本人も動き出していることを明らかにした。
その話と関連するのが、城戸康裕(谷山ジム)が試合後のマイクで語ったドーピングチェック。武尊も、格闘技を世界的なスポーツにしていくには規則などの統一が必須だと語る中で「最初にやらないといけないのはドーピングチェック」との認識を見せた。
今回は8か月ぶりの復帰戦を「最低限の勝ちという結果はとれた」と乗り越えた武尊。その視線の先には格闘技のワールドワイド化という目標も見据え、その実現のためにも自身がその旗手として君臨し続けなければいけないことを武尊は理解する。次の舞台は来年3月のK-1最大のイベント「K’FESTA」となる見込み。「今回は完全復活とは言いたくないので、来年は最高の試合を見せて次はKOではっきりとした形で勝つ」とエースとしての完全復活を約束し会見を終えた。
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