【ボクシング】五輪代表候補ら語る、友人まで強くなる那須川天心の知られざるリーダーシップ
12月8日、都内にある東洋大学・総合スポーツセンターでは、2月の東京五輪予選を兼ねるアジア・オセアニア予選と5月の世界予選への代表権をかけ、選考会(ボックスオフ)が行われた。
試合の結果、51kg級・並木月海(21=自衛隊体育学校)、57kg級・入江聖奈(日本体育大学)、60kg級・濱本紗也(日本大学)、69kg級・鬼頭茉衣(中京大学・大学院)、75kg級・津端ありさ(西埼玉中央病院)が選ばれた。
男子では11月24日の全日本選手権決勝で、すでに上記予選代表に以下6名が選ばれている。世界王者・田中恒成の兄・田中亮明(52kg級=中京高校・教員)、史上最強の高校生ボクサーとも言われ、第2の井上尚弥との呼び声も高い堤駿斗(57kg級=東洋大学)、成松大介(63kg級=自衛隊体育学校)、69kg級・岡澤セオン(鹿児島県体育協会)、75kg級・森脇唯人(自衛隊体育学校)、81kg級:梅村錬(拓殖大学)。
この中で女子の並木、男子では堤駿斗が大晦日のRIZINに出場する那須川天心と空手時代から幼馴染で、空手では堤は那須川の妹・梨々と対戦経験があり、並木は那須川本人と対戦経験がある。
それにしても那須川の周りには快進撃を誇る友人たちが多いが、それは偶然? と堤と並木に聞いてみると、両者はそろって首を横に振った。
堤曰く、那須川は幼少時代から常に人一倍高いところに目標を設定し、そこを徹底的に追求していく姿勢とそれを成功させた時につかむ栄光で、周りを刺激してきたと振り返る。並木はその那須川効果によって、周りの人間の成績が上がると、自分たちはすごいんだと思わせるムードができあがることを感じていた。
那須川は小学校5年で極真空手の国際親善大会で10歳男子-40kgの部で優勝、その後キックに本格的に励みアマチュアタイトルを総なめにし、高校に進学した15歳でプロデビュー。1R58秒という衝撃的なデビューを果たし現在に至っている。
堤は空手を経て小学5年からボクシングを始め、習志野高校に進学後、日本史上唯一の世界ユース選手権金メダリストに輝いた。20歳としては、非凡な安定感と、その生命線となる洗練された左ジャブが持ち味だ。
並木はボクシングで花咲徳栄高校時代から自衛隊体育学校に所属する現在に至るまで国際大会で金メダル3個、銅メダル1個という「表彰台をしないことがない好成績」を残してきた。今年の世界女子選手権ではパン・チョルミ(北朝鮮)に敗れ初めて表彰台を逃したが、こちらも今後の成長次第で東京オリンピックのメダルを期待できる。
両者は来年2月に中国・武漢で行われるアジア・オセアニア予選と5月にフランスのパリで行われる世界最終予選に出場する他、男子4・女子2の開催国枠も検討されている。那須川の相乗効果にも後押しされ、東京オリンピックでも新たな快挙が生まれることを期待したい。
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