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【KNOCK OUT】ぱんちゃん戦控える祥子、ジムに託児所併設し“女性ファイターたちの道”拓く

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2020/01/28(火)UP

得意のハイキックを放つ祥子

 2月11日(火・祝)東京・大田区総合体育館にて開催される『テレ・マーカー Presents KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』に出場する祥子JSK(36=治政館)。

 現在36歳、キックボクシングの選手だけでなくジム経営者としての顔も持つ祥子が、キックを始めたのは20歳頃。TVで放映されていたK-1MAXを見たことがきっかけだった。「パンチやキックをしている姿がかっこいい」だけでなく「負けている選手が、諦めないで向かっていく姿に感動した」と言う。

 プロになることを夢見て、アマチュアの試合には数多く出た。生活費はジムのマネージャーや受付、ジュニアの指導をして稼ぎ、キック漬けの生活だった。プロデビューしたのは12年、29歳の時だった。判定負けするも「とうとうプロになった、とすごく嬉しかった」と言う。

「バンドリ!」のRaychell(左)も「女性として応援したい」と語る

 しかし試合直後に子どもの妊娠が判明。「言い方は良くないですが”夢を絶たれた”と結構ショックでした」と言う祥子。

 キックから離れ、子育て中心の生活になるかと思われた時、所属していたジムが移転してしまった。「指導で何十人も見ていたジュニアの子たちの練習場所がなくなってしまったんです。『祥子先生に教わりたい』といわれ、市の体育館などを借りて指導を続けていました」と、ジュニアキックの子どもたちの面倒を見ることに。

 しかし体育館での練習は限界がある。「タイマーもリングも無いし、ミットも持参。子どもたちに良い環境で練習させてあげたい。それに大きくなった時、プロになりたい子が出た時『じゃあ遠い他のジムへ行ってください』と言うわけにもいかない。プロとしてもやれるジムをやりたい」と強い責任感でジム設立を決意した。

 せっかくならジュニアや選手だけでなく、一般の人でも受け入れやすいジムを作りたかった。現在JSKキックボクシングジム(治政館大宮道場)が入るビルは、1階がプロも所属するキックボクシングジム、3階がキッズクラスやフィットネススタジオとなっている。「ジュニアキックも、選手を目指す人も、一般の人も女性でも、誰でも参加しやすいジムを作りたかった」と語る祥子。

長身のぱんちゃんにも臆さずハイキックを蹴り込む(19年8月)

 保育士在駐の託児室も設けている。祥子は「赤ちゃんがいても、仕事がしたかった。最初は私自身のため、それから女性ファイターたちのため」と言う。
 プロ格闘家は、男性ファイターたちは家庭を持っても女性と比べ比較的競技を続けやすい。しかし女性ファイターたちは育児負担が大きいことも多く、出産後はなかなか競技を続けにくい状況にあると言える。

「レディースキックを応援したい。ゆくゆくは、女性のプロキックボクサーを育てたい」と語る祥子。「選手目線なので先行投資が多く、経営は大変」だと言うが、選手として、トレーナーとして経営者として、そして母として日々奮闘する。
 女性ファイターたちの道を切り開きたい祥子の次戦は2月11日、ぱんちゃん璃奈(25=STRUGGLE)戦だ。

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