2020/04/25（土）UP
（最終更新：2020/04/25 22:08）

ヘンリー・セフード（右）とドミニク・クルーズ（左）が対戦決定

　5月9日（土＝日本時間10日）フロリダ州ジャクソンビルのVyStarベテランズ・メモリアル・アリーナにて開催される『UFC249』の対戦カードが発表された。この大会は当初4月18日（現地時間）に開催予定だったが、正式に5月9日へ延期となり、無観客で試合を行うこととなった。

　既に発表されていたトニー・ファーガソン（米/同級1位）vsジャスティン・ゲイジー（米/同級4位）のライト級暫定王座戦がメインイベントに決定。

　そして新たにセミメインイベントでは、史上最強のバンタム級王者であることを証明したいヘンリー・セフード（33＝ファイト・レディー）が元王者のドミニク・クルーズ（35＝アライアンスMMA）を迎え撃つ一戦が決定した。

セフードが強烈なハイキックを炸裂させる＝19年1月、T.J.ディラショー戦

　セフードは2008年にレスリングで北京オリンピックに出場して、男子フリースタイル55kgでアメリカ史上最年少となる21歳で金メダルを獲得し、13年には総合格闘技に転向。16年の『UFC』のフライ級王座戦では、デメトリアス・ジョンソンに敗れてベルト獲得に失敗。しかし、その後2連勝でタイトルマッチに漕ぎ着けて18年8月にジョンソンにリベンジして王座を戴冠した。

　19年1月にはTJ・ディラショーに1RパウンドでTKO勝利して、初防衛に成功すると、バンタム級に階級変更。転向後、1戦目でマルロン・モラエスとのバンタム級タイトル戦に挑み、3RにパウンドでTKO勝利。UFC史上4人しかいない2階級同時制覇を達成した。戦績は15勝2敗。

左フックで攻めるクルーズ（左）＝16年T.J.ディラショー戦

　対するクルーズは、幼い頃にはレスリングを習い2005年にプロデビュー。2010年にはメジャー団体である『WEC』で自身初となる世界タイトルを獲得。その後も連勝を続けて、11年に『UFC』に参戦。同年の7月にバンタム級タイトル戦でユライア・フェイバーと対戦して、判定勝利でベルトを巻いた。10月にはデメトリアス・ジョンソンを下して初防衛に成功。

　その後も連勝を重ねていたが、16年のコーディ・ガーブランドとの防衛戦では判定で敗れて、王座陥落した。17年、18年は怪我に悩まされて負傷欠場が続いていたため、今回は3年ぶりの試合復帰となる。バンタム級ではセフードを倒す初のファイターとなること、そしてバンタム級王座の奪還を狙う。戦績は22勝2敗。

　セフードは自身のSNSで「お前の錆びついたリングの理論が間違ってることを証明するぜ。大事な膝をやられる準備しな」とコメントしている。

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