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【ONE】5月の大会はすべて中止、新型コロナでアジア都市圏の封鎖延長が響く

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2020/05/02(土)UP

華やかなONEの試合会場、この光景が戻るのはいつか

 アジア最大級の格闘技団体『ONEチャンピオンシップ』は5月の大会を全て中止。決定カードなどを6月以降に延期する。

 5月はシンガポールとフィリピンで計3大会を予定していた。5月29日のフィリピン・マニラ大会では、ONEライト級世界タイトルマッチとして王者クリスチャン・リー(シンガポール)vsユーリ・ラピクス(モルドバ)、そのタイトルへの挑戦者決定戦としてエディ・アルバレス(アメリカ)vsサイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)の注目カードが発表されていた。

 アルバレスとサイードは、クリスチャン・リーへの王座挑戦をかけ、昨年10月の東京大会で対戦する予定だったが、アルバレスは練習中の怪我で欠場。今回こそはと期待されたが再び中止となった。

 公式サイトでは次回大会が6月5日のジャカルタ大会からとなっており、その次に6月11日シンガポール、6月20日上海と月に2〜3大会を開催し、10月25日には3度目の日本大会を開催する予定となっている。

元UFC&ベラトール王者・アルバレス(左)と強打者のサイード(右)が対戦が再び延期となった。(C)ONE Championship

 公式サイトでの延期のお知らせはなかったが、『ONEチャンピオンシップ』のチャトリ・シットヨートンCEOは4月27日の自身のFacebookで「ONE Championshipの5月の全てのイベントは、アジアのほとんどの国での新型コロナの動き(国境閉鎖とロックダウン)のため、延期されます。我々の最優先事項は、このような困難な時期に、アスリート、関係者、スタッフ、ファン、そして一般の人々の安全と健康です。私のチームと私は、できるだけ早く安全にイベントを再開できるよう、検討していきます」と語っている。

 マニラ大会が開催される予定だったフィリピンでは、4月14日の時点で感染者数はASEAN10カ国で最多となっている。マニラ首都圏で「封鎖」を3月中旬から始め、公共交通機関の運行を停止し、市民の外出も大幅に制限。4月末までだったが、4月24日にフィリピン政府はマニラの首都封鎖を5月15日まで延長している。また、シンガポールでは4月21日に部分的な都市封鎖を延長し、6月1日まで延長している。ONEでは次回の6月11日シンガポール大会の対戦カードは今のところ発表されていない。

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