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【UFC】マクレガー”3度目”の引退理由「試合で熱くなれない」対戦相手とコロナ影響

2020/06/08(月)UP

今年1月、1年3ヶ月ぶりの復帰戦で1RでKO勝利を収め再び王座を狙うと語っていたマクレガー

 UFC初の男子2階級王者コナー・マクレガー(31=アイルランド)が6月6日(現地時間=日本時間7日)、UFC250が行われたあと、自身のSNSで引退を発表した。
「みんな、俺は格闘技を引退することにした。みんな、素晴らしい思い出をありがとう! なんて素晴らしい旅だったんだろう!ラスベガスでの私と母との写真だ。世界タイトルを獲得した後のものだ」と綴っている。

 マクレガーがSNSで引退を表明したのはこれで3回目だ。1回目は2016年4月、ネイト・ディアスと7月の『UFC200』で再戦することが決定していたが、トレーニングを優先させたいマクレガーと、選手に義務付けられているプロモーションを兼ねた事前記者会見へ出席させたいUFCの間で意見が対立し引退をSNSで表明。しかし2日後には引退を撤回、最終的には同年8月にディアスと対戦し勝利している。

引退宣言したSNSでマクレガーは母親との2ショット写真をアップした(@TheNotoriousMMAより

 2回目は昨年19年3月にSNSで引退を表明し「俺はMixed Martial Art(総合格闘技)と呼ばれたスポーツから今日引退することを決めたぜ」と同じく自身のSNSで発表。今後はベンチャービジネスをやっていくとしていたが9日間で撤回した。これは18年10月6日のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)戦で起こした乱闘騒ぎで、ネバダ州のアスレチックコミッションから科せられていた半年間の出場停止処分が間もなく解けるタイミングでもあった。UFCと何らかの交渉をしていたとも言われる。

 そして今年1月に復帰戦でドナルド・セローニを40秒で破り、復帰を果たし再び王座を目指すとしていた。

■今回引退の理由は? マクレガーがインタビューで答える

マクレガーがパンチの連打でエディ・アルバレスをKO、2階級同時制覇を達成した(2016年11月=getty)

 今回の引退発言の理由は何なのか。現在、マクレガーはアイルランドにおり、新型コロナの入国制限でアメリカへ渡航はできない状態にある。
 引退表明の翌日の朝、ESPNが取材に成功。するとマクレガーは「試合は私を熱くさせない、それだけだ 」そして「ここで待っているだけだ。何も起きていない。僕をワクワクさせるものは何もない。僕はここで試合を見ているんだ。試合には興奮していないよ。観客がいないからかな?何なのか分からない」と語る。

 1月の復帰戦を終え、間も無く新型コロナウイルスが流行し、この3ヶ月間、マクレガーはSNS上でパンデミックについて声を大にしており、母国アイルランドの病院に莫大な寄付をしている。彼はまた、ワークアウトの動画や写真をSNS上で公開しており、戦闘態勢にあるように見えるが。

マクレガーの左ストレートでマットに崩れ落ちるセローニ(今年1月)

 ESPNによると、マクレガーは先月のUFC249でトニー・ファーガソンにKO勝利しライト級暫定王座についたジャスティン・ゲイジーと暫定王座を争いたいと思っていたようだ。しかし、UFCでは、今年9月にヌルマゴメドフvsゲイジーの王座統一戦を計画。そしてダナ・ホワイト会長は「マクレガーにとって最良の道はヌルマゴメドフ対ゲイジーの勝者と対戦するのを待つことかもしれない」と語っていたという。

 22勝のうち19のKO勝ちを誇り、4連続KO勝利で暫定王座ゲイジーにマクレガーは確かに熱くなるだろう。年齢も同じだ。

マクレガーは「俺とジャスティン(ゲイジー)の暫定王座決定戦をやるべきだった」と語り、さらに「俺の目標と計画、すべてを準備していた。彼らは私にウェイトを上げたり下げたりして、くだらない試合をオファーしようとしている。俺にはどうでもいい」と語った。インタビュー内容からは、間接的に9月にロシアのヌルマゴメドフの試合がアメリカで組めるのならヨーロッパ人の自分の試合を組めただろうとも言いたいように受け取れた。

KOを量産するジャスティン・ゲイジー。マクレガーはゲイジーとの一戦を熱望していた。

 マクレガーは2020年に3回戦うことを計画していたという。2戦目は7月11日にラスベガスで開催される大会を目標にしていたが、コロナウイルスによりその計画は頓挫してしまった。海外選手が参戦できない中、”UFCアイランド”という入国制限を受けない無人島でやるという計画もあったが、それは現実とはならなかった。

 問題はコロナの入国制限でヨーロッパ人のマクレガーがアメリカへ入国できないということと、自身のマッチメイクで熱くなれる相手がおらず退屈させているというところか。

 マクレガーが先に語った「彼らは私にウェイトを上げたり下げたりして、くだらない試合をオファーしようとしている」とは元UFCミドル級(83.9kg)王者のアンデウソン・シウバ(45=ブラジル)とのことだろう。シウバはSNSでマクレガーにキャッチウエイト(176ポンド=79.8kg)で戦いたいと発言。それにしてもマクレガーのライト級(70.3kg)の体重とは違いすぎる。
 マクレガーは今回のインタビューで「この話があったときは当初は熱くなったが、みんなが彼は年寄りだと言っていた。何だと思ったよ。元ライトヘビー級でミドル級のGOAT(史上最高)と戦っても報われないのか? 確かにその通りだ。俺が行って彼を始末したらどうなる? 彼は年寄りだと言われるし 全盛期を過ぎたと言われる」と話す。今のところジャスティン・ゲイジー以外は熱くはなれないようだ。記事では情報筋によると、問題はお金ではなく。対戦相手を見つけることだという。

 今回の引退宣言で言いたい放題のマクレガー。UFCのダナ・ホワイト会長はUFC250後、記者団に「最近はパンデミックのせいで人々の行動がおかしくなっている」と語り、そして「マクレガーが引退を望むのであれば、引退すべきだ」と語った。

 3度目の引退宣言のマクレガー、3度目の引退撤回はあるか。

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