【RIZIN】皇治、那須川戦での作戦と後悔の理由とは、今後の進退も語る
9月27日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.24』で那須川天心(TARGET/Cygames)に判定負けを喫した、皇治(TEAM ONE)が、自身のYouTubeチャンネルで試合を振り返った。
皇治は、K-1スーパー・フェザー(-60kg)級の中心選手として活躍していたが、RIZINに電撃移籍を発表。移籍後、初戦でキック界の頂点に君臨する那須川に挑んだ。
序盤から、那須川の左ストレートや飛びヒザを被弾してしまい、出血する皇治。皇治も前に出て、右ストレートなどのパンチを伸ばして応戦するが、結果的に那須川のスピードと抜群のテクニックに翻弄され、大差の判定負けとなった。
試合後の会見でも述べていたように、YouTubeの皇治からは「情けない」との言葉が最初に飛び出した。その真意は、試合結果も含めて、自身の納得する試合が出来なかったことの尽きる。
「何も満足してない。最悪やったね。倒れへんとかいうのは最低限の話だから、最高の結果を出してナンボ。これだけ応援してもらってたし、もっと出来るっていうのはあったし、それを出せなかった」と、後悔は大きいようだ。
皇治の「もっと出来た」という言葉は、これまでの皇治の試合後コメントからは、あまり聞かれなかった言葉だ。実際、18年の武尊戦で壮絶な殴り合いを展開した後、会見では、そのような言葉はなかった。今回の試合では「素直にもっと打ち合いたかった」というように、現在振り返ってみると、真っ向勝負をしたかったとの思いもあるようだ。
皇治にそう言わしめたのは、那須川の抜群のカウンターテクニックとスピードだ。皇治曰く「それを(打ち合い)をさせないのは、あの子の上手さだと思う。速かったね。何のこっちゃわからへんかった」と世界トップのスピードに翻弄されたため、得意な展開に持っていくことが出来なかったようだ。
皇治は、那須川対策としては、抜群のタイミングで放ってくるカウンターを警戒し、圧力をかけ無駄に手数を出さないことを考えていた。「手を出したい。でも無駄に出したらカウンターが飛んでくるから、無駄に手を出さないがテーマやったけど、無駄に手を出さなさすぎた。そこが後悔しているところ。一部の作戦はそうだった。何言うても不甲斐ない試合をした。ショックや。RIZINに殴られにきたわけではない。殴られすぎた」と那須川のカウンター技術により、手数を出すことが出来なかったと悔やんだ。その中で、皇治が“兄貴”と慕う、元ボクシング世界チャンピオンの内山高志氏も認める、必殺技パンチで倒すつもりだった。
そして今後の進退について聞かれると「K-1からRIZINに来て、日本で世界で1番と言われてる天心とやって、その後のことは考えてなかった。俺のやりたかったことは、この格闘技界を少しでも変える何かになれば良いなと思って行動して、天心と地上波で出来て、色んなことを見返したかった。できなかったけど、あとのことは考えていないかな。殴り合いはもういいかなというのが本音の部分ではある。」と述べた。最も戦いたかった那須川との一戦が叶い、そして激戦を展開した後だ。確かにそう思うだろう。
ただ、皇治のファンを思う気持ちには一切変化はない。「榊原さんも『大晦日は仕事してよ』って言ってくれてたけど、バラちゃんなり、ファンが望んでくれるなら、応えないといけないかなとも思います」と、長年支え続けてくれたファンのために、再び戦う可能性があることも匂わせた。動画では12分にわたり戦った感想、作戦、進退について述べられている。今後の皇治の動向に注目したい。
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