【ボクシング】比嘉大吾が因縁の堤と流血の激闘もドロー「今後に生かす」
ジム移籍後初戦となる元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(25=Ambition /WBC世界同級8位)がアマチュア時代2戦2敗と苦杯を舐めている因縁の相手・堤聖也(24=角海老/日本同級13位)とのバンタム級10回戦は1-0(96-94※比嘉、95-95×2)の引き分けに終わった。
プロではデビュー15連続KO勝利の日本記録を持つ比嘉、しかしプロで堤との初対決では、さすが堤のうまさもありダウンを奪えず初勝利はならなかった。
試合は序盤から堤がフットワークを使いながら手数を出し、比嘉はガードしながらも度々軽く被弾する。比嘉は警戒したか手数が少なく時折ジャブを出す程度。以降のRから比嘉は徐々にジャブを中心にヒットさせていくが、互いの真っ向勝負から流血戦に。2Rからバッティングにより堤が右目尻をカット、3Rのバッティングでは堤は左側頭部、比嘉は左目尻をカットし出血した。
中盤ラウンドから堤がボディを打てば、比嘉もボディで攻め返すなど一進一退の攻防。8Rには比嘉はアッパー、かぶせる右も飛び出し攻勢に出る場面もあった。
堤は鼻をカットするなど再び流血戦の様相を呈するが、9Rには堤が連打で比嘉は被弾し勢いが落ち始める。しかし終盤には反撃に転じた比嘉。最終の10Rではお互い激しく打ち合い、比嘉はボディで攻め込みダウンへ追い込もうとしたものの、最後までダウンを奪うことができなかった。引き分けの結果だったが、リング上ではお互い健闘をたたえ合った。
比嘉は今年2月の再起戦では6RでTKO勝利。しかし、これまで二人三脚で頑張ってきた野木トレーナーが18年4月の比嘉の計量オーバー以降、具志堅ジムを離れていたことから、比嘉も再起戦以降に具志堅ジムを離れ、野木トレーナーと共に再び世界を目指しトレーニングを始めた。
試合後、比嘉は前半、見てしまい、手が出なかったことを反省。因縁の相手に初勝利が目の前だっただけに残念。ただ収穫の多かった一戦だったとも語り「悔しいが期待されているのはKO、倒すボクシングではないと。今後に生かす」と誓った。
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