【キック】47歳・後藤まきが前日計量パス、ムエタイ王者・小林愛三に「倒されても、倒しにいく」=NO KICK NO LIFE
10月29日(木)東京・TSUTAYA O-EASTにて開催される、オンライン配信キックボクシングイベント『NO KICK NO LIFE ~新章~ X DIAMOND FES』。選手計量が28日夜、都内某所にて行われた。
第3試合・女子51キロ契約(3分3R)の一戦で対戦するWPMF女子世界フライ級王者・小林愛三(24=NEXT LEVEL渋谷)は50.6kgで、相手の後藤まき(47=RIKIX)は50.5kgでいずれも契約体重をクリアした。
小林がスポーティなアンダーで計量に臨んだのと対象的に、49kgを主戦場とする後藤はゆったりとした『NO KICK NO LIFE』と書かれたTシャツで計量台に乗った。
計量後、両者がイーファイトの取材に答えた。
小林は現在、初代RISE QUEENフライ級(-52kg)王座決定トーナメントの決勝戦も控える。今冬を予定されている決勝戦前に、今試合を挟んだことについて「先のことは考えてないです。試合があることが当たり前ではない。オファーがあったら出るとしています」と来たオファーを選んではいないと言う。
「試合があるのが当たり前ではない」理由を「コロナもそうですし、計量オーバーがあった(昨年7月)後、11月に岡山ジムの大会に呼んでいただけた。オファーがあるということが、どんなにうれしいことか」と計量失敗し不戦敗となった後の試合で、ありがたさを感じたと言う。
明日の後藤戦については「後藤選手の脚を一本いただく」と宣言する。「どちらの脚かはまだ決めていない。とにかく一本いただく」と不穏な笑みを浮かべる。
ローキックでKO勝利することかと尋ねると「ローとは限らないです。何の攻撃かはわかりません。とにかく執着して脚を狙い、奪います。今回はそういう作戦で、見て『ああ、そういうことか』とわかると思います。自分でも楽しみです」と詳しくは語らないながら、後藤の脚がピンチになるようだ。
相手の後藤は今回の試合前に、47歳という年齢をカミングアウト。小林は「シンプルにカッコイイと思います。リングに上がるって、色んなことを乗り越えないと上がれないので。そういう意味ではどんな年齢でもカッコイイと思いますが」と素直にリスペクトする。
後藤の選手としての印象を「リーチも長いですし、一歩踏み込む気持ちが強い。でもそれ以上に、自分の意志のほうが強いと思います」と気持ち勝負では負けないとする。
どんな試合をしたいかとの問いには「何キロでも、どんな相手でも、自分がどんどん上に行きたいので、目の前にいる相手を立てない状態になるまで倒します」と意気込んだ。
対する後藤は「デビューしてはじめて緊張していない。やる気がある」と、明日の試合を楽しみだと語る。
「いつもは不安というか緊張のほうが大きい。試合前とか、この世が終わればいいくらいの気持ちで控室にいます。でも今回はやりたい気持ちのほうが大きい」と言う。
今回の戦い方は「やりあうしかない。テクニックが通じる相手でもないし、何かがまさってる相手でもない。とにかくどこか一発当てて倒す」と全力で倒しにかかる。「自分には気持ちしかない。殴られても蹴られても、引かない。倒されても立ち上がり、倒しにいく」と執念を感じるまでの意気込みだ。
-52kgのトップクラス・小林と、気持ちで戦う47歳・後藤まきの一戦は、激闘必至のようだ。
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