【新極真会】緑代表に伝えた大山倍達の”極意”選手たちへメッセージ=11.21~22全日本大会
■緑代表が経験した逆境の環境での稽古と大山倍達総裁の言葉(2p目)
緑代表は「その時期は考える力を伸ばすチャンスと思っていました。大山(倍達)総裁も『頭が良くないとチャンピオンにはなれない』とおっしゃっていましたから、頭を使っていろいろな工夫も取り入れました。選手が大勢いた城南支部では充実した稽古ができていましたし、師範の指導もあって恵まれた環境でしたが、孤独の中で考えながら行なう稽古にも多くの学びがありました。大会1ヵ月前に城南支部に戻って仕上げを行なった時も、自分の稽古は間違っていなかったと実感したことを覚えています。ですから今大会の出場選手たちも、それぞれ貴重な経験を積んできているはずです。それは決して無駄にはならないでしょう」と孤独の稽古の中では”気づき”があったと語る。
「大山総裁は『極意は自分でつかむもの』ともおっしゃっていたのですが、自分に合った技は自分で気づき、体験し、実戦で磨き上げて本物になっていくと思います。もちろん指導者のアドバイスも大事ですが、最終的には自分のひらめきや感覚が極意をつかむ転機になると感じています」とコロナ禍でコツコツ孤独な稽古をしてきた今回出場する選手たちの戦いに期待した。
世界大会の翌年は波乱が起こりやすいと言われる。今回は男女とも世界チャンピオンが出場していない中、他流派選手の多さも目立つ。男子は64名のうち18名が新極真以外の空手流派の選手だ。
「当然ながら意識の高い選手ばかりだと思いますし、各流派の大会で優勝や上位入賞という成績を収めている選手も多いので、新極真の選手たちにとって脅威になるでしょう。男子は王座死守、女子は王座奪還という新極真の目標達成への道のりも険しくなると思いますが、それを成し遂げてくれることを期待しています」と新極真が掲げる目標に期待を込めた。
主な出場選手は昨年の世界大会で優勝した島本雄二も不在の中、新極真会の優勝候補は昨年の世界大会7位で敢闘賞を受賞した江口雄智(24=福岡支部)、島本のライバルで、全日本、世界で決勝を争ってきた入来建武(25=東京城南)、島本雄二の兄で全日本ウエイト制の中量級で2連覇の実績のある島本一二三(34=広島支部)、昨年の世界大会3位の加藤大喜(28=愛知山本)が其々トーナメントブロックの隅に構える。
この新極真の強豪を崩すべく他流派勢も参戦する。JFKO(全日本フルコンタクト空手道連盟=理事長・緑健児)の18年に開催された国際大会で中量級で優勝している福地勇人(27=白蓮会館)や、同じくJFKOの全日本大会の軽重量級で17年に優勝している森田奈男樹(27=宮本道場)がいるが、ダークホース的存在として身長190cmで18年の全日本大会で王者・島本雄二と対戦し接戦を展開した後藤優太(21=空手道MAC)が注目される。
女子は昨年の世界大会を制した南原朱里(福岡支部)は来年5月のWFKO世界大会に的を絞るため欠場するが、JFKO全日本軽量級5連覇で、昨年の新極真の世界大会4位の菊川結衣(22=芦原会館)をはじめ、JFKO全日本の中量級を3度制している加藤小也香(27=新極真・愛知山本)や18年の新極真の全日本で連覇を狙う南原朱里に勝利し優勝した久保田千尋(21=久保田道場)などの強豪が揃う。
なお、この大会は無観客のため有料配信サービス(LINEライブ、ZAIKO)で生中継される。
※この大会のスケジュール、トーナメント表、生中継チケットはこちら
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