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アジア人初UFC王者ジャン・ウェイリーに元王者ローズ・ナマユナスが挑戦決定か=4.24

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2021/03/02(火)UP

元王者・ナマユナス(左)が、現王者のウェイリー(右)に4月に挑戦か

 4月24日(土・現地時間)に開催予定の『UFC 261』では、女子ストロー級タイトルマッチとして、アジア人初のUFC王者ジャン・ウェイリー(31=中国)vs元同級王者ローズ・ナマユナス(28=アメリカ)が行われるとESPNが報じた。

 『UFC 261』はシンガポール、もしくはラスベガスで行われる予定だが、未だ発表されていない。

 ウェイリーは少林拳や散打、ブラジリアン柔術をバックボーンに2013年に総合格闘技プロデビュー。17年には中国のMMA団体『Kunlun Fight』のストロー級王者となった。
 18年8月にUFCデビューすると2連勝し19年8月に王座挑戦。1R42秒の秒殺勝利で戴冠した。
 前戦は昨年3月、元UFC世界ストロー級王者ヨアナ・イェンジェイチックと激しい打撃戦の末、初防衛に成功している。

自らをスラムでKOした相手・アンドラージ(右)に、左ストレートをぶち込むローズ

 対するナマユナスはテコンドーや空手、柔術がバックボーン。父親が統合失調症という家庭に育ち、自らも精神不安定気味な幼少期を過ごしたが、そのことをオープンにする姿勢にも支持は多い。
 鋭い打撃を得意とし、17年11月に5回の王座防衛を果たした”絶対王者”ヨアナ・イェンドジェイチェクを衝撃のTKO勝利で破り、王座奪取。5ヶ月後のリマッチでも返り打ちにした。
 しかし19年5月、二度目の防衛戦でジェシカ・アンドラージにスラムで叩きつけられKO負け。一度は引退も示唆したが、昨年7月のリマッチで勝利し今回の挑戦権を得たと見られる。

ウェイリー(左)とナマユナス(右)が武道着を身につけ東西武道家対決を示唆した画像 @rosenamajunas

 近年ナマユナスはSNSで、フィリピンの武術エスクリマ(カリ)の動画を度々投稿。武器術の攻防や、徒手での流れるような受け返し映像を観ることが出来る。

 王者・ジャンもSNSでは詠春拳の型や実演のビデオを度々シェア。自らも詠春拳服を着て型を行う写真をアップし「トレーニングでは、リズムやスタイルを変えて経験を積む」と、自らのルーツである武道に立ち返る様子が見られる。

 2人は昨年9月、SNSで両者が武道着を着ているイラストを同時にシェア。コメントは双方とも「東西武道、リスペクト」と書かれている。2人は昨年から今回の対決を予期していたに違いない。

 ESPNによると、同日には女子フライ級タイトルマッチとして、王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(ロシア)vsフライ級に階級変更したジェシカ・アンドラージ(ブラジル)も予定されているとのことだ。

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