2021/05/20（木）UP
（最終更新：2021/05/20 06:09）

王者初戦を迎える椿原「倒せる時は倒す」とKO宣言(c)K-1

　5月30日（日）神奈川・横浜武道館で開催される『K-1 WORLD GP』にて［スーパーファイト/K-1フェザー級/3分3R・延長1R］で対戦する、第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者・椿原龍矢（22＝月心会チーム侍）と玖村修平（24＝K-1ジム五反田チームキングス）のインタビューが主催者より届いた。

　椿原は、卓越したテクニックを武器に、Krushの舞台で経験を積み、20年7月からフェザー級に階級を上げ、桝本翔也を左ハイキックで一撃KO。続く、9月のK-1大阪大会では王者・江川優生とスーパーファイトで対戦して判定勝利。さらに、21年3月に江川とタイトルマッチでの再戦に挑むと、延長判定2-1で江川を振り切り、第4代K-1フェザー級王座に就いた。

　K-1王座戴冠後初戦に臨む椿原。「いろんな人が声をかけてくれるようになった」という周囲の環境変化から「今までとは立場も気持ちも違うので、さらに上の選手を目指していきたい」と、さらなる飛躍に意気込みを見せる。王者にはなったが、K-1フェザー級ではまだキャリア3戦。「チャンピオンになったらいろんなものを求められると思います。これから体も作ってパワーも上げていく。伸びしろしかない」と、王者としての成長へ可能性を感じさせた。

前王者・江川に見舞う椿原の左ハイキック

　対戦する玖村を、椿原は「上手い・綺麗な選手」と高く評価する。その上で「攻撃を当てられる時は当てに行くし、倒せると思ったら倒します」とアグレッシブなスタイルで臨むと宣言。一方で「チャンピオン第1戦はよくポカするみたいに言われるので、そうならないように気をつけます」と慎重な姿勢も見せる。

　改めて王者第1戦となる試合に向け「期待以上のものを見せられるようにしたい」と心構えを語った椿原。「K-1チャンピオン・椿原龍矢という新しい自分が始まっていくので、そこに期待してもらって、今から強くなっていくところをまた見ていてくれたら嬉しいなと思います」と、王者としての成長の第一歩を見せると力強い宣言を残した。

3月大会からの連続参戦となる玖村「フェザー級をかき回す」と王者喰い狙う(c)K-1

　対する玖村は、弟・将史と共に練習に励み、19年の6月のK-1両国大会ではスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント3位に輝いた。その後、網膜剥離で長期欠場となるも、20年9月にフェザー級に階級を上げて復帰。21年3月には才賀紀左衛門と対戦が決まっていたものの、才賀の怪我で対戦相手が鷹大に変更。鷹大に勝利して、今回のビッグチャンスを得た。

　今年3月の日本武道館大会から連続参戦となった玖村。「怪我もなく練習もすぐに再開したのでコンディションはいいです。対戦相手もチャンピオンなのでモチベーションも高い」と、王者との一戦に並々ならぬ意気込みを見せる。3月の試合後にすぐに試合をしたいと要望した矢先の対王者戦。「ぶっちゃけラッキー」と喜びを見せる一方で「常に試合できる準備をしていたらチャンスは来る」と、自らの姿勢が呼び寄せたチャンスでもあるという考えを示した。

3月武道館大会で鷹大に打ち込まれる玖村の右ストレート

　椿原の印象を「椿原選手は倒す力を持つ選手。今までも巧く倒している」と、攻撃力を高く評価。「巧く戦わせないというか、僕が前に詰めて削る」と、玖村は技術を出させない試合運びが鍵であると語る。今回のマッチメイクは「フェザーには僕に勝った選手もいっぱいいるけど、その中で僕が勝ったらトップ戦線をかき回せる。そういう意味も込められたマッチメイク」と、一種の期待を寄せられていると見ている玖村は「僕が椿原選手に勝ってフェザー級をかき回す。最後めちゃくちゃにして倒したいなと思っています」と、フェザー級を混沌に導く椿原撃破を自らに期待しているようだ。

　もちろん目指すはK-1王者のベルト。最後に玖村は「僕がチャンピオンを倒すことによって、このフェザー級をかき回します。椿原選手を倒せばタイトルマッチも見えてくると思うんで、ここから一気に駆け上がります」と、改めて打倒椿原を宣言。椿原が前王者・江川優生を破ったときのようなインパクトを期待させた。

♢選手データ
椿原龍矢（22＝月心会チーム侍）身長:170cm、構え：右、戦績：15戦 11勝(3KO) 3敗 1分、主なタイトル：第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者、K-1甲子園2017 -55kg王者、K-1甲子園2016 -55kg準優勝、K-1甲子園2015 -55kg準優勝、第6回K-1チャレンジAクラス-60kg優勝

玖村修平（24＝K-1ジム五反田チームキングス）身長:170cm、構え：右、戦績：24戦 15勝(7KO) 8敗 0分 1無効試合、主なタイトル：K-1 WORLD GP 2019 K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント第3位、元NJKFバンタム級王者

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