2021/06/30（水）UP
（最終更新：2021/06/30 19:34）

朝久が独特の公開練習を行った(c)K-1

　7月17日(土)福岡国際センターで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN～K-1ライト級タイトルマッチ～」の[K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R］で王者ゴンナパー・ウィラサクレックと対戦する挑戦者・朝久泰央が福岡・うきは市の朝久道場にて、公開練習を行なった。

　今回はK-1初のタイトル挑戦になる朝久だが、昨年3月22日「K’FESTA.3」で当時K-1ライト級王者・林健太とワンマッチで対戦。空手家らしく二段蹴りで鮮やかなダウンを奪い勝利を収めると、パンチでもダウンを奪い判定勝利している実力者だ。その後、本格的にライト級に転向し、続く9月22日のK-1大阪大会では鮮やかなハイキックで弘輝を、12月13日のK-1両国大会では蓮實光をヒザ蹴りで連続KOし、ついにK-1のベルトへの挑戦権を手にした。

▶︎【動画】まさに空手家！朝久が王者の林健太から豪快な飛び二段蹴りでダウンを奪う瞬間

　ゴンナパーとの大一番に向けて、父であり朝久道場の朝久篤館長と5分間の練習を公開した朝久。ほとんどの選手はミット打ちやスパーリングを公開練習として行うのだが、朝久はオープンフィンガーグローブ式のグローブを着用した朝久館長と組み・投げも解禁した対人練習を披露する。

朝久が投げを決める

　K-1ルールで組み・投げは禁止されているが、朝久は「普通は（K-1の試合の練習では）取っ組み合いを想定した動きはしないと思うんですけど、試合では（距離が詰まって）膠着した状態になることもある。その状態における捌きや、いなし、そこから攻撃につなげる動き……そういったスムーズな移り変わりが朝久流の動きです。朝久流の捌き・いなしの技術は（組み・投げが禁止の）K-1ルールでも反則にならないように使うことができるし、もし膠着する場面があったら使おうと思います」と練習の意図を説明。
　自分より15kg近く体重の重い朝久館長のバランスを巧みに崩して何度もマットに転倒させ、朝久空手・朝久流格闘術の妙技を見せた。

組み合う朝久

　今回のタイトルマッチは朝久空手vsゴンナパーのバックボーンであるムエタイという見方もある一戦だ。朝久はあくまで「空手vsムエタイはそこまで意識していない。朝久泰央とゴンナパーの1vs1のやりとり」と位置づけているが、“泰央”という名前の由来が「立ち技最強と言われているムエタイ＝タイの中央に立つ」であることにも触れ「この試合で朝久空手と自分の強さを見せる」と語る。

　最後に「僕は朝久空手が一番強いと思っているし、朝久空手と朝久泰央の強さをお見せできるようにしっかりトレーニングして、試合では圧倒的な強さをお見せしたいと思います。ここまで遠回りや紆余曲折があったかもしれませんが、みなさんの応援があったからこそ、ここまで来ました。あとは僕が試合で勝つだけ。大会当日は大暴れして、僕の独壇場にしたいと思います」と意気込みを語った朝久。ゴンナパーとのタイトルマッチで己の強さを証明できるか？

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