2020/11/15（日）UP
（最終更新：2020/11/15 05:25）

蓮實戦に全面的な自信を持つ朝久(C)K-1

　12月13日(日)東京・両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』に参戦する朝久泰央（22=朝久道場）が公開練習を行った。
　朝久は、K-1ライト級のスーパーファイト（3分3R・延長1R）で蓮實光（34=パラエストラ栃木）と対戦する。

　相手の蓮實は現在4連勝中で、7月のKrush後楽園大会ではライト級のトップファイター大沢文也をパンチでマットに沈めている。危険な拳を持つ相手だが、朝久は「特徴をあげろと言われたら一発がある選手ですが、その一発も自分の方が上」と自信をのぞかせる。

筋骨隆々の肉体から強烈アッパーをぶち込む相手の蓮實

　続けて「蓮實選手は勝った試合はほとんどKOで一発がある選手だと思いますが、はっきり言って僕とはレベルと次元が違うので、どの局面でも圧倒的な強さを見せて一方的に勝ちます」と相手にならないと豪語。

　蓮實は総合格闘技やミャンマーラウェイにも参戦している、経験豊富なファイターだ。朝久は「朝久空手は“空手”という言い方をしていますが、どんなルールにも対応できるものです。総合ルールの練習をやることもあるし、相手のバックボーンは関係ないです。どのルールでやっても自分の方が強いと思うし、蓮實選手の特徴をあげろと言われたら一発がある選手ですが、その一発も自分の方が上だと思います。この試合は“倒すか？倒されるか？”じゃなくて、僕が“パンチで倒すか？蹴りで倒すか？”だけの試合です」と全てにおいて上回ると言い放つ。

K-1王者・林と打ち合い見事なダウンを奪った朝久

　今回”一発の強さ”にも自信を持つ朝久だが、ライト級初戦となった今年3月、スーパーファイトで現ライト級王者・林健太から2度のダウンを奪って勝利。9月にはハイキックで2R KO勝利を収め、階級を上げて“倒せる”選手に変貌を遂げたと言える。

　朝久はその理由を「この階級が自分に合っているのも少しはあるけど、今までより相手も倒す力が強くなって、試合でやらないとやられる場面が増えた。今まではとにかく相手を痛めつけて、相手が『朝久と二度とやりたくない』と思うようにダメージを与えて戦っていましたが、ライト級では一発で試合をひっくり返されることがある。それで倒せるときに倒そうと思って戦う結果、KO・ダウンが増えてきたと思います」と語った。

　今年11月には兄・裕貴も久々のK-1参戦で大岩龍矢に勝利を収め、今年は朝久道場が大きなインパクトを残した1年になっている。朝久道場の練習で意識していることとして「他の人と同じ動きは見ていて面白みに欠けるので、館長と兄貴と朝久流の動きを見せようと思って、自分たち独特の動きを心がけて練習しています」と言う。

朝久道場の独特かつ厳しい練習で鍛える(C)K-1

　具体的には「例えばスパーリングをやるとき、普通は1R3分1分インターバルでラウンドを決めて練習すると思うんですけど、僕たちは時間を区切らずに館長が『やめ！』と言うまでぶっ続けでスパーリングしたり、インターバルを5秒～30秒でやったり…どんな状況にも対応できるように練習しています」と3R通してノンストップで打ち、蹴り続けられる手数の秘密を明かした。

　同大会のメインイベントでは林とゴンナパー・ウィラサクレックのライト級タイトルマッチも組まれている。朝久は「僕も階級を上げたばかりで（ライト級には戦っていない）選手がたくさんいると思うけど、ライト級だけじゃなくて上の階級のチャンピオンたちも全員やっつけたいので、今回の試合で圧倒的な強さを見せて、まずはライト級のチャンピオンをやっつけたいと思います」と今回の試合でインパクトある結果を残し、次の挑戦者に名乗り出ると意気込んだ。

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