【五輪柔道】ビロディド「銅メダルが金メダルに見えます」 大粒の涙の理由
昨日24日、東京オリンピック柔道女子48kg級で、世界柔道2連覇でモデル級の美女としても人気のダリア・ビロディド(20=ウクライナ/世界ランク2位)が準決勝で渡名喜風南(となき・ふうな 25=パーク24/世界ランク3位)と対戦し、渡名喜に延長戦ゴールデンスコアで抑え込まれ一本負け。
ここまでビロディドは固さと後半には息が上がる姿が見られたが、3位決定戦では、伸び伸びと戦い、得意の三角絞めでも相手を苦しめ、最後には抑え込み一本勝ちで決めた。
勝利の瞬間、ビロディドは大粒の涙。これは金メダルを逃した悲しい涙か、それとも勝利した涙か。ビロディドは試合後、自身のインスタグラムを本日25日に更新しその思いを綴った。
6歳の時からオリンピック金メダルを夢見続け、努力してきたというビロディド。18年、19年と決勝で渡名喜を破り世界選手権で連覇をしてきた。しかし初挑戦のオリンピックで準決勝で渡名喜に敗退してしまった。
「今日、私は東京オリンピックで銅メダルを獲得しました。準決勝で敗れた後、私は落ち込み、空虚になり、銅メダルのために戦いたくありませんでした。私の最大の夢が叶わず、すべてを放棄したかったのです」とこれまでの努力が実現できなかったことによる落ち込みは相当なものだったようだ。
しかし3位決定戦では水を得た魚のように、今大会最も素晴らしい動きを見せたビロディドそこに大きな心境の変化があった。
「原動力となったのは、マットに上がる前の母の最後の言葉、『私たちのためにメダルを獲ってね』でした。そして、母と父のためにそうしました。なぜなら、両親はこのメダルにふさわしい存在であり、私は両親にこのメダルを捧げるためです」と家族のために戦ったという。父は3度オリンピックに出場するもメダルに届かず、この銅メダルはウクライナ初の柔道のメダルとなった。コロナ禍、自宅待機が続く中でも父が練習相手を務め、母もサポートした。
ビロディドは「いつも私のそばにいて、私が諦めようとしたときに支えてくれたり、私が頑張れるように適切な言葉を見つけてくれました。今、私はこのメダルの価値を実感しています。私にとって、このメダルは金メダル同様に見えます。なぜなら、私たちはこのメダル獲得まで多くの困難や障害を経験し、たとえ思い通りにならなくても、メダルと共に人生の物語を手に入れゴールにたどり着いたからです」と綴った。あの涙は家族にメダルを捧げることができた嬉し涙だったようだ。
再びビロディドの勇姿が見たい。東京五輪で見られるとすれば、31日の男女混合団体戦、ウクライナチームとしてビロディドの参戦なるか。
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