【ボクシング】天心も挑発した新星ライアン・ガルシア、うつ病回復し暫定王座の奪還戦へ
うつ病を理由にボクシングを休止していた前WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(22=米)が、今秋リングに復帰し、現WBC世界同級暫定王者ジョセフ・ディアスJr.(28=米)になる模様だと米ニュースメディアESPNが報じた。
【動画2本】ガルシアが復帰に向けカネロとスパーリング、前戦では見事なボディKO勝利の瞬間
まだ正式決定ではないが可能性は高く、ロサンゼルスのステープルズセンターでの開催が見込まれているという。
ガルシアは21戦全勝(18KO)の戦績を持つ超新星。恵まれた身体能力から繰り出されるしなやかな強打に加え、甘いマスクやSNS等のビッグマウスでも注目されている。
19年にRIZINで行われた那須川天心vsメイウェザー戦では、KOされた天心に「天心、かかってこいよ。君は日本の新星で、僕はアメリカの新星さ。ただ結果はメイウェザーと同じ(KO)になるだろうけどね」と挑発していた。
18年からはサウル・アルバレス率いる”チーム・カネロ”で、アルバレスも指導するトレーナーにつき共に練習。今年1月の暫定王座決定戦では、7Rでカネロも得意とする左ボディでのTKO勝利で王座を獲得した。
しかし4月にうつ病を告白し7月9日に予定されていたハビエル・フォルナンデス(ドミニカ/同級2位※当時)との試合をキャンセル、WBCはガルシアの王座を剥奪した。
インスタグラムでは「毎日不安やうつ病に苦しんでいる。泣いてしまったり、誰とも話したくない日が続く。僕に注目してくれる人たちに笑顔を見せられるよう努力しているのだが…」とうつ病に苦しむ様子を綴っていた。
精力的だったSNS活動も停止していたが、徐々に練習動画をアップし「まだ回復しておらず、理由はわからない。けれど前進しようとしている」「すぐに戻る、苦痛は僕をより強くした」と、うつ病と戦いながら復帰を目指していると明かしていた。
今月初頭には、以前から対戦を熱望していたWBA三階級同時王者を達成したガーボンタ・デービス(米)戦について「僕が望む唯一の試合だ、今年中にぜひ実現させたい!」と意気込んでおり、精神的な回復がうかがえていた。
対戦相手とされるディアスは元IBF世界スーパーフェザー級王者だが、今年2月の初防衛戦で体重超過し失格、王座剥奪(試合結果は引き分け)されている。
ライト級に転向し、今月7月9日、ガルシアが剥奪された王座をかけハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ)と対戦し判定勝利、ディアスが暫定王座を獲得した。
今回報じられたカードが決まれば、初防衛戦として前王者のガルシアを迎えることになる。
ディアスは「肉体的にも精神的にも、ガルシアがこれまでに経験したことのない場所に連れて行くつもりだ」と自信満々にコメント。さらに「後半のラウンドでライアンをKOする。俺のプレッシャーとボディショットは、彼には手に負えないだろう」とタフファイトでガルシアを圧倒し、KO勝利すると宣言している。
ボクサーの精神病としては、最近では現WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーが双極性障害を告白している。16年にはうつなどの健康問題を理由にWBAならびにWBO王座を返上したフューリーだが、18年6月に復帰し見事TKO勝利で返り咲き。20年にはワイルダーをKOしWBC世界王座を獲得した。
ガルシアもまた、うつ病を経験しながらも見事カムバック勝利をあげることが出来るか。
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