2021/10/28（木）UP
（最終更新：2021/10/28 08:26）

スタンプ（左）が準決勝で山口芽生を下したメザバルバ（右）と対決

　10月29日（金）シンガポール・インドアスタジアムで開催される『ONE: NEXTGEN』。メインイベントではONE女子アトム級ワールドグランプリ準決勝、スタンプ・フェアテックス（タイ）vsジュリー・メザバルバ（ブラジル）が行われる。
　両者の試合前インタビューが、主催者を通じて届いた。

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　本来は元RIZINスーパーアトム級王者ハム・ソヒが、スタンプの相手として組まれていたが、9月30日にソヒが負傷により今大会を欠場すると発表。代打として、9月のリザーブファイトで山口芽生を下したメザバルバが抜擢となっていた。

　メザバルバは修斗ブラジルなどブラジル国内プロモーションで活躍している選手。過去3年間負けがなく7連勝と波に乗っている。今回がONE2戦目だ。

　インタビューでスタンプは、メルザルバの印象を「彼女はとても強くて、タフで、私よりも体格が少し大きい。私にとっては厳しい戦いになるでしょう」と激闘を予想する。

　スタンプはONEの立ち技二冠を経験しているが、メザバルバもまた打撃を得意とするファイターだ。スタンプは「どちらが優れたストライカーだと思いますか」との問いに「今は何も言いません。それは今週金曜日のリングで自分の目で確かめてください」と泰然自若。

強烈な蹴りを叩き込むスタンプ(c)ONE

　メザバルバのボクシングテクニックについて「私はムエタイをマスターして、ずっと練習してきたので気にしていません」と自信を持つ。
　グラウンド勝負の可能性についても「私のグラウンドゲームのスキルは、毎日向上し続けています」とMMA適性が上がり続けているようだ。

　試合展開を問われると「できることなら、彼女をノックアウトしたいです」とKO勝利を狙うスタンプ。メザバルバもまた、スタンプをKOしたいと語っているが、スタンプは「逆に自分がノックアウトされるかもしれないので、気をつけて欲しいですね」と余裕とも取れるコメントでインタビューを締めた。

ヒザ蹴りを山口に突き刺すメザバルバ©️ONE

　対するメザバルバはスタンプについて「ムエタイのスタイルはMMAには向かないと思います。伝統的なムエタイでは、彼女はすごいけれど、MMAだと遅すぎる」とスタンプのムエタイスキルを恐れることもない。
　さらに「素早さは自分のアドバンテージ。キックボクシングのトレーニングをたくさん積んでいるから、フットワークは自分の方が良い」と、スピードに自信を持つ。

　打撃だけではない。メザバルバは、母国の格闘技であるブラジリアン柔術を徹底的に学び、立っても、クリンチでも、マットでも、スタンプにプレッシャーをかけるつもりだ。
「自分はキックボクシング、ムエタイ、ブラジリアン柔術、ルタ・リーブリだけを練習しているわけではありません。MMAのトレーニングをしているから、完全なファイターです。スタンプにとって、どんな局面でも厳しい戦いになると思います」と全局面でスタンプを上回るつもりだ。

　最後にメザバルバは「私はノックアウトで勝ちたいですが、どのような形であっても勝利は勝利です。自分たちは両方ともストライカーなので、確実に真っ向勝負になると思っています。判定で決まることはないと思うし、アグレッシブで流血ものの試合になると思います」と打ち合いの末、KO・TKO決着は不可避と予測した。

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