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【ボクシング】乱闘寸前、挑戦者の”闘犬”の睨みに王者デービスが両手で突き飛ばす!=前日計量

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2021/12/05(日)UP

王者デービス(左)とクルスが乱闘寸前に(SHOWTIME インスタより)

 12月5日(日本時間6日)に行われるWBA世界ライト級タイトルマッチの前日計量で、あわや乱闘かという事態が起きた。3階級制覇王者でWBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(27=アメリカ)と挑戦者でIBF世界2位のイサック・クルス(23=メキシコ)はともにリミットより0.5ポンド低い134.5ポンド(61kg)でパス。
 そしてフェイスオフで互いに視線を戦わせると、何とデービスが両手で相手を突き飛ばす暴挙に!会場は騒然となった。

【フォト&動画】挑戦者が”闘犬”の睨み、王者デービスが突き飛ばし乱闘寸前に

 フェイスオフで20秒が経過し、司会が終了を促しても互いに睨み合いを止めようとしない。時間は30秒、40秒とバチバチの睨み合い合戦が続く。闘犬の異名を持つクルスも王者に対し微動だにしない。
 50秒を過ぎスタッフが両者に近づき、前に向くよう指示したが動かず、ようやく1分で王者デービスが仕方なく前を向きマッスルポーズをとると、クルスもマッスルポーズ。そのとき両者の体が触れデービスがその瞬間、両手でクルスを突き飛ばした。
 バランスを崩しながらもデービスを睨みつけるクルス、まさに闘犬だ。両者は即警備に止められ、それ以上発展することはなかった。

 デービスは25勝(24KO)無敗と100%に近いKO率を誇るメイウェザーの愛弟子。身長166cmと小柄ながらKO勝ちを続け、前戦の今年6月に1階級上げて挑んだWBA世界スーパーライト級タイトルマッチで王者マリオ・バリオスにKO勝ちし3階級制覇を達成している。
 元々、デービスの今回の相手は前WBA同級暫定王者のローランド・ロメロ(アメリカ)だったが、ロメロが私生活でのトラブルにより出場できなくなり、挑戦者はクルスに代わった。
 クルスの戦績は22勝(15KO)1敗1分。今年6月の6前戦では、元世界王者のフランシスコ・バルガス(メキシコ)にも大差の10回判定勝ちを収めている。
 下馬評ではデービスが有利だが、PITBULL(闘犬)の異名を持つクルスは打たれ強さと破壊力のあるフック、アッパーを持っている。フェイスオフでも闘犬のようにデービスを睨みつけた勢いから好試合が期待される。

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