2021/12/29（水）UP
（最終更新：2021/12/29 20:07）

自身最後のRIZINで五味隆典とのエキシビションマッチに臨む那須川天心

　RIZIN大みそか大会『RIZIN.33』（さいたまSA）で、初代PRIDEライト級王者・五味隆典（43＝イーストリンカンラスカルジム）とRIZINスタンディングバウト（キックなし・ボクシングに準じる）で対戦する那須川天心（23＝TARGET/Cygames）が、個別インタビューに応じた。那須川は、来年6月に武尊との試合が決まったばかり。RIZIN卒業試合で、PRIDEのレジェンドと、どんな試合を見せてくれるのか注目が集まる。

　個別取材に出席した那須川は冒頭から、「これが、ラストRIZINなんですよね。寂しいです。煽り映像を見て、泣いちゃいそうで怖いですよ。ここで育ったので、しっかりとした姿を見せたいですね」と感傷的に浸っていた。

昨年の大晦日、激しい“どつき合い”を展開した五味（右）と皇治

　五味の印象については、「イケてるおじさんですよね。尊敬というか、まさかこのタイミングで受けてくれるとは思わなかったです。最後のRIZINを一緒に作れるかなと感じています」とリスペクトを抱いている。今回はKO有りのエキシビションマッチとなったが、「個人的には公式の試合で卒業したかったんですが、それを言ってもね……。満員のお客さんの前で、最高の試合を見せたいです」と好勝負になることを約束した。

　金髪で試合をすることになりそうで、「メイウェザー戦も金髪で戦いましたし、そのイメージが強いと思いますので、この色にしました。金といえば、堀米雄斗選手も金メダルを獲得しましたので縁がありますね」と那須川。堀米は、東京五輪・スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得。今大会のオープニングアクトを務めることが決まっている。金つながりも、那須川のメッセージなのだろう。

　問題は五味が、どんな試合をしてくるか。ボクシングのエキシビションマッチといえば、メイウェザー戦が思い出される。あの時も体重差はあったが、「怖いですよね。いつスイッチ入るか分からないし、お祭りなんでね。判定ダメだよ、KOじゃなきゃって感じです」と、かつて五味がPRIDEのリングで発した名言を那須川が使った。

試合ではコスチュームにも注目して欲しいと語った

　那須川は、自身のYouTubeチャンネルでボクシング界のレジェンドたちとスパーリングをする機会があったが、「ここで当たるなとか、ここでパンチが入るなと思うパターンが何回かあって、それを活かしたいですね。でも、見えるパンチを打ったらダメなので、見えないパンチを当てたいですね」とラストRIZINで必殺技を見せてくれそうだ。

　またコスチュームが豪華になったようで、「注目しておいてください」と那須川。トリケラトプスというキーワードを残して微笑んだ。

　最後に「ファイナルに相応しい試合をしたいですね。試合を見て、エモーショナルな感情が出てくるのではないでしょうか」とコメント。涙なくしては見られないラストRIZINになりそうだ。

☆この大会の全試合順、スケジュールなど詳細

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