2022/03/15（火）UP
（最終更新：2022/03/16 00:53）

オープンフィンガーの雄・“埼玉”のYA-MAN（左）が対戦を熱望！“東京”の伊藤澄哉（右）とヤンキー対決へ

　4月2日（土）に開催される『RISE ELDORADO 2022 』のカード発表記者会見が18日、都内の会場にて開催された。

　出場が発表されて以来、対戦相手の決定が待ち望まれていたYA-MAN（TARGET SHIBUYA）の対戦相手がついに決定。伊藤澄哉（戦ジム）の一戦が決定した。この一戦は3分3Rのオープンフィンガーグローブ（OFG）マッチとなる。

YA-MANは目下4連勝と絶好調。山口侑馬、北井智大、そして皇治とビッグネームを次々撃破

　YA-MANはストリートファイトに明け暮れた10代を経て、大学時代にキックボクシングをスタート。18年に『RISING ROOKIES CUP』フェザー級で準優勝の実績を収めた。昨年5月にRISEでスタートしたOFGマッチで山口侑馬に衝撃KO勝利。9月には実力者・北井智大を1Rで沈めた。11月には自ら対戦を要求した中村寛からダウンを奪う快勝でOFG3連勝を飾った。その勢いで臨んだ大晦日のRIZINでは、ビッグネームである皇治と壮絶な打ち合いを展開。2-0の判定をもぎ取り、そのインパクトを全国区とした。

　対する伊藤は地下格闘技団体で17勝15KO無敗の実績を引っさげ、19年11月にRISEへ参戦。森香津眞を下すプロデビューを飾った。20年11月には川島史也、21年4月には水落洋祐に連続KO勝利と勢いづいたが、同9月にはタイトル挑戦経験を持つ実力者・実方拓海の牙城を崩せず、初黒星を喫した。

地下格闘技での17勝無敗を引っさげRISEでプロデビューした伊藤、前戦は実力者・実方に判定負け

　YA-MANは会見冒頭で「皆さんに謝らないといけない」と発言。ファンイベントでは団体の壁を越えた大物との対戦を匂わせるも「ことごとく断られました。モテないです」と、ファンとの約束を叶えられなかったことを謝罪した。
　一方で「本当に強いアウトローとやりたいと思っていた。RISEで本当のアウトローは伊藤選手しかいない」と、自ら伊藤を指名。「伊藤紗弥選手のお兄ちゃんと紹介されるけど、伊藤澄哉として来てくれると思う」と、熱望した試合の実現に喜びの表情を見せた。

　対する伊藤は「オファーが急でしたが即決しました」と、こちらも歓迎の構え。「いつだったか、伊藤選手とやりたいと言われたときから意識はしていた」と、この日が来る予感はあったとのこと。「伸びきった鼻をへし折ってやります」と、絶好調のYA-MANに土をつける構えだ。

「埼玉県民は池袋より先には入れない。東京は安全だと伝えたい」と、埼玉県民の思いを背負うというYA-MAN

　YA-MANは、最近ではMMAのジムであるTRIBE TOKYO MMAへ出稽古を行っているという。「グラップリングでは高校生のアマチュアにボコボコにやられる」と、新しい刺激を多く受けているというYA-MAN。スパーリングのグローブも小さいものを使うといい「OFGの当て方、入り方がありますね。進化しているんじゃないかな」と、OFGへの最適化に自信を見せる。
　一方の伊藤もまた「地下格闘技では10戦くらいOFGでやっていた」と、本来のスタイルはOFG向きとのこと。「自分のスタイルには合ってますよ」と、OFGこそが本来の姿であるという。

自身の写真入りTシャツを伊藤にプレゼントするYA-MAN

　この一戦はYA-MANが望んだアウトロー対決。埼玉生まれのYA-MANは「埼玉県民は池袋より先に入れないほど東京に恐れがある」と、埼玉のヤンキーが持つ東京への苦手意識を明かした。今回「埼玉のヤンキーにも名前が知られていた」という伊藤との一戦は、いわば苦手意識を払拭する絶好の機会だ。「東京代表のヤンキーをボコボコにして、埼玉県民に東京は安全だと伝えたい」と、YA-MANは埼玉のヤンキーの思いを一心に背負う構え。これに伊藤も「八王子なので東京代表というと叩かれそうだけど、それくらいの気持ちで」と、東京vs埼玉の図式に乗ってみせた。

YA-MANからTシャツを渡された伊藤は「部屋着にします」と挑発をスルー

　会見終盤にYA-MANは、明日3月16日から発売されるというYA-MANシャツを「伊藤君はオシャレじゃないから、入場で着て」と、前戦で戦った“皇治式”のプレゼント攻撃。しかし伊藤は「部屋着にします」と涼やかな顔で受け流した。伊藤が乗らず挑発は不発で終わったが、早くも東京vs埼玉の戦いは始まっているようだ。　

　最後にYA-MANは「4月は天心君のRISEラストマッチ。最高のボルテージで繋げてラストマッチを飾ってもらいたい」とコメント。「自分が出せる実力で試合に臨みたい」と語る伊藤と共に、大会に貢献する構えを見せた。那須川天心ラストマッチの影で勃発した最強ヤンキー決定戦。果たして地元に勝利を届けるのは東京か、埼玉か。

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