【K-1】無差別級T出場者がレジェンドへの憧れ語る「格闘技=ヘビー級。大きい人間が殴り合ったら面白いと証明したい」(京太郎)4.3代々木
4月3日(日)に開催される、K-1年間最大のビッグマッチ『K’FESTA.5』(東京・国立代々木競技場第一体育館)では、K-1の原点とも言える無差別級のワンデートーナメントが開催される。出場する選手は、京太郎を除く7選手がK-1 JAPAN GROUPでK-1のリングに立った選手たちで、まさに新時代のK-1無差別級トーナメントと言えるラインナップだ。
その選手たちが、K-1公式YouTubeチャンネルで配信されている煽り映像のなかで、旧K-1で憧れていた選手たちについて語っている。
1回戦・第1試合は、総合格闘家のANIMAL☆KOJI(LEGION TOP TEAM/ALIVE)vs空手家の谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)という、K-1ならではの異種格闘技戦の匂いがある一戦だ。
空手衣を着て、クイーンの「We Will Rock You」で入場する谷川の憧れの存在はもちろんアンディ・フグ。「ヘビー級のなかでは小さいのに大きい選手を倒して、時には負けることもあったんですけど立ち上がって最終的には勝つところが好きでした。僕もデカい選手をバンバン倒したい」と語る。
対するANIMALが「総合からK-1に来て、K-1ファイターになった。僕と同じキャリア」というのが総合格闘家としてK-1に参戦し、2010年にトーナメント制覇を成し遂げたアリスター・オーフレイム。「ファイターとしてなんでも試合を受けて、トーナメントで優勝した。強いヤツは何をやっても強いんです」とアリスターのように競技の枠を越えた強さを見せつけるつもりだ。
1回戦・第2試合は石井慧(チーム・クロコップ)vs実方宏介(真樹ジムAICHI)。
石井は現在クロアチアに移住し、ミルコ・クロコップのもとで練習を積んでいる。ミルコも「彼は試合をするたびに成長していて、次の舞台に向けていい状態に仕上がっている」と石井の成長に太鼓判を押し、石井も「このトーナメントは自分自身の挑戦。ミルコから『K-1はチェスのような戦い』というアドバイスをもらっていて、そのアドバイスを胸に戦いたい」とミルコの教えと共にトーナメント制覇に燃える。
対する実方はヘビー級では珍しいムエタイスタイルで多彩な蹴り技が得意。実方の憧れはジェロム・レ・バンナで、バンナと言えばハードパンチャーの印象が強く、蹴り主体の実方のファイトスタイルからは意外に思えるかもしれないが、実はバンナもステファン・ニキエマ(フランスが生んだムエタイの強豪)に師事するなど、蹴りやムエタイのスキルは高い。実方も「バンナはパンチを振り回す印象が強いですけど、実は左ミドルが強いんですよ。僕もバンナに憧れてサウスポーを練習したから、両方(オーソドックス・サウスポー)できるようになって、左ミドルが得意なんです」と語る。
1回戦・第3試合は京太郎(チーム未完)vs坂本英則(修実館)。
京太郎は旧K-1でヘビー級王者に輝いた“日本ヘビー級最強の男”で、これまでピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナ、武蔵を下す実績を残してきた。「格闘技=ヘビー級。大きい人間が殴り合ったら面白いということを証明したい。そのためにK-1に戻ってきた」と優勝候補大本命としてトーナメントに臨む。
対戦相手の坂本は国内で重量級のタイトルを2本獲得しているが、28歳でK-1初参戦を果たすなど、まだまだ無名の存在。しかし坂本自身は「トーナメント参戦が決まって人生を変える時が来た」と鼻息荒く語る。旧K-1において、無名の存在から一夜にしてスターになった選手と言えばマーク・ハント。そのハントに自分の境遇を重ね「僕は無名でかませ犬程度にしか思われてないですけど、大どんでん返しで優勝する」と“令和のマーク・ハント”を目標に掲げる。
1回戦・第4試合はK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)vsマハムード・サッタリ(イラン/TEAM ŌTA/ICF)。K-Jeeはスーパー・ウェルター級からクルーザー級に階級を上げ、スピードとコンビネーションを駆使して戦うファイトスタイルでK-1とKrushでクルーザー級のベルトを巻いた。
その戦いぶりは“ミスター・パーフェクト”アーネスト・ホーストに影響を受けたもので「ホースト選手は打ち分けが上手で、ローキックも強くてバランスがいい。パワーが抜群にあるわけではないのに、倒せるところは参考にしている」と重量級らしからぬテクニックでトーナメント優勝を目指す。
一方のサッタリはK-1 JAPAN GROUPで5戦5勝(5KO)のパーフェクトレコードを誇り、現在はKrushクルーザー級王座を保持。リングでは獰猛なファイトスタイルを見せるが、普段は笑顔も多く穏やかな性格の持ち主。2年前から日本に住み、日本食を愛し積極的に日本語も使いこなす。
中村プロデューサーからは「サッタリ選手には令和のアンディ・フグになってほしい」という言葉もあったが、サッタリ自身も「K-1選手のなかで一番好きなのはアンディ・フグ。選手としての強さだけでなく人間性もとても優れていたと思う。自分も彼のように日本人に愛される選手になりたい」と語っている。
中村プロデューサーからも「やはりK-1の原点は重量級の倒し合いであり、超人たちの戦い」とコメントが出るヘビー級の戦い。果たしてトーナメントを制するのはどの超人か。
▶次ページは【動画】K-1無差別級ワンデートーナメントの煽り映像
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