魔裟斗が那須川天心のRISEラストファイトを分析「武尊と風音は真逆」と断言、6月は違う展開に
元K-1MAX世界王者の魔裟斗が、那須川天心(23=TARGET/Cygames)のRISEラストファイトとなった風音戦を分析した。これは昨日5日、自身のYouTubeチャンネルで動画配信され、3Rに天心が放った胴廻し回転蹴りが差をつけたと指摘。「さすがは元世界王者」「世間の考察とは全然違うロジカルな視点は凄い」といったファンの声が寄せられた。
【フォト】天心が今大会で放ったアクロバットな蹴り技6変化! 動画では魔裟斗が「天心vs風音戦」を一言で斬る
魔裟斗は風音の試合を初めて見たようだが、「ステップワークで足を使いながら、左手が前に出る構えをしています。パワーはないけど、戦いにくい選手」と鋭く分析した。自身も、プロボクサーと何回かスパーリングを経験したが、アマチュアボクシングの選手の方がやりにくかったという。「殴られているというよりも、触られている感じ。触って逃げていくからイライラして、”待てよ!”と叫びたくなりました」と魔裟斗は明かす。
「風音選手も同じ感じで、右ストレートが天心選手に入る場面がありましたが、(天心は)効かないけど、『ちょこちょこ触って逃げやがって』と熱くなると、風音選手のペースになってくるんです」と天心が1Rに力んで追いかけていた場面を指摘した。
さらに「こういう選手を攻略するには、自分も同じように動き回るか、プレッシャーをかけて追い込んでパンチを当てるしかない」と解説した。試合後の天心が、「パンチはまったく効いてなかった」と証言したのは、そういうことなのだろう。
勝負を分けた攻防について魔裟斗は、「1Rは自分の動きができなくて、イライラしていたよね。でも、さすが天心選手は2Rに入って戦い方を変えましたね。パンチを小さく速く意識して打つようにして、攻撃が当たるようになりました。風音選手はこのままだと負けると思ったのか、3R、急に前へ出ました。こうなったら天心選手は、うまくカウンターを当てられるので彼のペースになりましたね。胴廻し回転蹴りが当たり、あれは完全に効いたと思いました。あれで、ポイントを取りましたね」と天心の判定勝利と断言した。
魔裟斗は、6月の天心と武尊の試合にも触れ、「風音選手との試合を見て思ったのは、天心の調子が悪かったのではなく、相性が悪かっただけ。仮に武尊選手が風音選手と対戦しても、同じようなことになると思います。もちろん武尊選手はプレスが強いので、追い込んで倒していたかもしれませんけどね。この試合を見て、天心選手が武尊選手に勝てないんじゃないかなと思うのは違うことですね。風音選手と武尊選手は、まったくタイプが違います。真逆といってもいいくらい違うので、あまり参考になりません。誰が戦っても、風音選手を倒すのは難しいと思います」と風音を評価する。
さらに先月の武尊のエキシビションについて「武尊選手も前回の軍司選手とのエキシビションマッチは正直、いい動きではなかった。でも、そういう時の方が気が引き締まってリセットできるので、次の試合が楽しみです。武尊選手が捕まえるのか、天心選手が足を使ってポイントアウトするのか、そんな攻防になるかと思います」
プロの専門家の意見は腑に落ちる要素が多く、意見を聞いた上で試合を見返してみれば発見があることだろう。世紀の一戦は、前哨戦だけで判断ができないのも事実。6月まで、2人がどんな調整と準備をしていくのか注目が集まる。
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