【ボクシング】村田諒太、“傷だらけの顔”でゴロフキン戦振り返る、大健闘も「タオル投入は当然」

2022/04/09（土）UP
（最終更新：2022/04/10 15:20）

　4月9日（土）さいたまスーパーアリーナで行われたWBA＆IBF世界ミドル級タイトルマッチは、IBF王者“GGG”ゲンナジー・ゴロフキンが、WBAスーパー王者・村田諒太に9ラウンド2分11秒、TKO勝ちし王座統一に成功した。

　これまでゴロフキンとの対戦を目標にしてきた村田、5ラウンドまでは村田がペースを保った。世界のミドル級絶対王者に対し、勝利が近いとも思われた。しかし6ラウンドにはゴロフキンの強打でマウスピースが飛ぶ場面も。このラウンドから形勢は逆転し、9ラウンドにはゴロフキンが怒涛の連打で村田をTKOした。

　試合後のインタビュールームに腫れた顔で現れた村田、後半ラウンドに形勢が逆転したことに関し「ゴロフキンの、これは耐えられると思ったパンチでも後から効いてくる。途中から角度を変えてパンチを打って来た。プレッシャーはかけていたけれど打たれたダメージが蓄積した」とTKO負けの理由を語った。

　そして「あのタイミングでタオルが入ったのは当然。今の時点で言えることは、負けた、それだけです」と結果を認める。

　村田は目標とする試合が終わり「オリンピックで金メダルを獲って10年経って、デビューした時から目標にしていた選手と試合ができた。プロに入って勝たなければいけないというプレッシャーが強すぎてこれまで楽しくなかった」と一瞬涙を流した。

　しかし「今回、楽しんでこいよと言われて、ああ楽しんでいいんだと。実際、やられてるから楽しくなかったですけどね」と笑った。
「試合中にゴロフキンにパンチが当たってよくできていると楽しい瞬間があったかもしれない」と村田。今後についてはノーコメントだったが、今日の大激闘から今後は続けるのかどうか、動向に注目したい。

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