2022/04/14（木）UP
（最終更新：2022/04/16 14:31）

メインイベントで矢地（左）とグスタボ（右）が対戦する（C）RIZIN FF

　4月16日（土）に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催される『RIZIN TRIGGER 3rd』のメインイベントで対戦する矢地祐介（フリー）とルイス・グスタボ（ブラジル）の個別インタビューが行われた。両者は18年8月に対決し、グスタボが2R KO勝利を収めている。

【動画】グスタボが矢地をKOした右の強打一撃

　矢地インタビューで「俺の強さを知らしめる。矢地は対外国人でも、こんなに強いのかというところを見せる」と豪語した。

2018年に矢地とグスタボは対戦。矢地のTKO負け

　公開練習でも語ったように矢地は、グスタボに敗北を喫してから連敗が続き、低迷した時期がある。今回、再戦のチャンスが回ってきたことで「やっときた。ずっと念願でした。しかもメインイベントで、ようやく3年半前に名古屋大会のメインで負けた悔しさが晴らせる」と笑顔を見せた。

　矢地はTwitterで、「ゴロフキンの背中の厚さ。すごい試合だった」と村田諒太とゲンナジー・ゴロフキンの試合の感想を書き込んだ。この時の感想をあらためて聞くと、「魂が見える試合でした。ゴロフキン選手の技術も目立ちましたが、村田選手から魂を感じることができました。日本人として、誇らしかったですね。自分もああいう試合をしてみたい」と本音を語ってくれた。小細工なしで、世界トップと真っ向から対戦する。誰もが憧れる試合を矢地もしてみたいのだろう。
　矢地はグスタボを倒してからの野望について「あまり先のことを話すと足をすくわれてしまいますが、あえて話すとすれば対世界、ベラトールも含めて、外国人の強い選手と戦っていきたいですね」と答えた。

■「オレは『ドラゴンボール』の悟空で、矢地はフリーザ」（グスタボ）

矢地はグスタボへのリベンジに自信があるようだ（C）RIZIN FF

　対するグスタボは、コロナ禍の中、故郷のブラジルでパンデミックとなり、道場がクローズするという事態に追い込まれていたという。2年間、試合ができない苦境に立たされていたことも明かした。

　それでも、「オレは道場は閉まっていても、毎日、練習していたし、一日も休んだことはなかった。いつ呼ばれてもいいように、すぐに試合ができる準備をしていたんだ」と振り返る。道場が開いてからも思いは同じで、「試合ができなくても道場でのスパーリングは、それ以上の経験ができると思っている。他団体から試合オファーが届いたこともあったけど、RIZINが呼んでくれるのを待っていたんだ」とグスタボは今回のオファーを待ち望んでいたという。

　グスタボは矢地の印象について「最近の3試合を見たけど、進化していないね。オレは前回の時はまだ若かったが、成熟して進化している。パンチ一発で倒せるよ」と自信満々に語った。

　マンガの『ドラゴンボール』が大好きなグスタボは、「かめはめ波は特別な時に出すよ」と両手を前に向けて開くポーズで周囲を笑わせ、自分がドラゴンボールのキャラクターならば誰かという質問に「オレが（主人公の）悟空で、矢地は（敵役の）フリーザだな」と満足げに答えた。

　矢地のリベンジか、グスタボの返り討ちか。メインイベントに相応しい激戦になるのは間違いない。

【2人の近況】
　矢地は16年にRIZIN参戦し、無敗の5連勝中だったが18年、グスタボにKO負け。その後は19年のベラトール日本大会でKO勝利したものの、RIZINでは5連敗。しかし練習環境を一新した昨年からは当時の修斗王者・川名TENCHO雄生、DEEP王者・武田光司に勝利と国内王者に2タテ。大晦日にはRIZINライト級王者・ホベルト・サトシ・ソウザへリベンジ挑戦に臨んだが、2R一本負けした。

　対するグスタボはヴァンダレイ・シウバの弟子で、RIZIN参戦時は無傷の8連勝で全フィニッシュ。矢地を倒し連勝記録を伸ばしたが、19年4月に朝倉未来と対戦し、激闘の末に判定負けした。19年10月のライト級トーナメントに参戦すると、1回戦で上迫博仁をTKO葬。しかし準決勝で現Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・フレイレにKO負けした。その後はコロナ禍で長らく試合が出来なかったが、約2年半ぶりに復活が決定した。

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