【月間ベストファイター・5月】平良達郎がUFCデビュー戦で勝利、世界最高峰の舞台で11戦無敗の記録を更新
■「UFCは赤と青の光があって、映画館みたいだなと思いました」
2回目の計量をパスした平良は、「いつもと変わらない気持ちで臨むことだけを考えていました」と試合当日を迎えた。ケージインする時には、「UFCは赤と青の光があって、映画館みたいだなと思いました」と、会場を見渡せるくらいリラックスしていたようだ。アナウンサーに自分の名前が英語でコールされた時は、「UFCだなと思った」と憧れの舞台で試合をすることに喜びを感じ、試合に集中することができたという。
対戦相手のカンデラリオは、レスリングをベースにした選手で、平良と同じく今回がUFCデビュー戦。プロ8勝(1敗)のうち5フィニッシュ(2KO・3一本)と、アグレッシブに攻撃してくるタイプの強豪だ。
1Rは、試合序盤から両者テイクダウン狙いの攻防。残り1分半で平良がシングルレッグからテイクダウンに成功。背後に回ろうとするが、カンデラリオがバックに入らせない。すると残り30秒、今度はカンデラリオがシングルレッグからテイクダウンを奪い返し、平良が背中をマットにつけられてラウンドが終了した。
そして迎えた2R、最大のチャンスが巡ってくる。立ち技の打撃の攻防で、平良の強烈な右ストレートが入り、カンデラリオが尻もちをつくダウン。そのまま上に乗り数発パウンドを入れて、フィニッシュへと向かう。
このまま終わる予感もあったが、「相手がパウンドを打たせないように腕のガードでうまくディフェンスしてきた」と平良は、パウンドアウトを諦めて寝技へ切り替える。バックに回ると相手の腹に両足を巻き付ける四の字ロックで固定し、優位なポジションをキープした。あとは得意のチョークでタップを奪うのみだった。
平良は前回のVTJのアルフレド・ムアイアド戦で、この流れから一本勝ちを奪っている。日本から応援しているファンは、得意のパターンにセットアップする平良の動きを見て勝利を確信したことだろう。
実際に平良も、「チョークに入って相手の呼吸が荒くなってきて、あと少しでタップすることが分かりました」と手応えがあったという。ここで一気に勝負を決める。平良が、「あと、数秒で終わる。もうひと絞り」とさらにチョークを深く絞めようと組み直した瞬間、カンデラリオにポイントを外されてしまう。平良は、パウンドやチョークで勝負を決められる最大のチャンスを、連続で逃がしてしまった。
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