2022/06/26（日）UP
（最終更新：2022/06/30 20:21）

鈴木と対戦する平本。公開練習は異例の音楽演奏！？

　2022年7月2日（土）に沖縄アリーナで開催される『RIZIN.36』セミファイナル（第12試合）[66.0kg契約マッチ]で鈴木博昭（BELLWOOD FIGHT TEAM）と対戦する、平本蓮（ルーファスポーツ）が25日に公開練習を行なった。
　しかし、平本は一般的なミット打ちやスパーリングなどの練習の様子は一切見せず。ミットやスパーではなく、音楽スタジオで自作の打ち込み音楽を演奏したのみに終った。

今年3月でMMA2戦目を迎えた平本、今回こそは初勝利を目指す

　飄々とした表情の平本はその意図について「練習だけだと格闘技のことばかり考えてしまうので、気晴らしにやっています。家とかで最近やり始めて、練習終りにやっています」と、追い込み期間のリフレッシュの大切さを強調した。しかし、これは試合1週間前の動きを余り見せないようにとの意図なのかもしれない。

　K-1ではゲーオなど王者クラスの強豪を倒してきた平本もMMAでは未だ勝ち星はない。20年大晦日の初戦は萩原京平にTKO負け、今年3月の第2戦は同じストライカーの鈴木千裕に判定で敗れ悔し涙を見せた。今回でMMA3戦目を迎える。

鈴木は今年3月平本と同大会に参戦し、鮮烈なKO勝利を飾っている

　そして今回の相手はシュートボクシングやONEで活躍した“怪物くん”こと鈴木博昭。前戦では元パンクラス王者の昇侍に72秒TKO勝利を決めている。
　お互いストライカー同士、バチバチの真っ向勝負が期待されているが、「今回は打撃だけでいく。どんな展開でも必ず勝利をつかむ」とスタンド勝負を明言。

　その一方で「（相手の鈴木は）僕があんまり経験してないような戦術でくるのかなと思う。シュートボクシング特有の立ち関（節）からのテイクダウンや首相撲と見せかけての打撃とかの動きを想定している（しかし）何が来ても大丈夫」と油断はない。

7月の沖縄大会で対戦する鈴木博昭（左）と平本蓮

　平本は25日に自身のツイッターを更新。最新のシャドー練習の様子を公開している。軽やかなステップワークと一瞬で相手を打ち抜くパンチ。この“キレキレ”の動きから平本の、今回の試合は「打撃だけでいく」といった言葉は期待して良さそうだ。

　天心vs武尊と世紀の一戦が行われた「THE MATCH」が終った後、これからの日本格闘技界を引っ張る存在は誰か。平本は最後のメッセージとして「天心vs武尊が終わり、朝倉兄弟も終わり、次は平本蓮の時代です」と力強くコメント。
　連敗が許されない正念場の平本だが、本来の力を発揮し、MMA初勝利をあげることができるのか。

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