【ボクシング】井岡は”ダメージ無し”、ニエテスは敗因に”傷の流血”=両者の明暗とは
7月13日(水)プロボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(大田区総合体育館)で王者・井岡一翔(33=志成)がドニー・ニエテス(40=フィリピン/同級1位)に判定勝利。18年大みそかに敗退した雪辱を果たした。
試合後、会場内の会見スペースに現れた井岡の顔は無傷、赤い腫れも無かった。対するニエテスは両目の上を絆創膏(ばんそうこう)で止めた姿で登場し対照的な姿だった。何故こうなったのか。
【フォト】井岡パンチに流血のニエテス!全ラウンドのスコアカードも
会見での質問では、警戒したニエテスの右のオーバーハンドを序盤少しもらったかと聞かれると「もらってないです」と笑う。「そんなにクリーンヒットされたかなっていう。気持ちの問題としてもらったと思わないでいこうと。それよりも相手の嫌がることをしていこうと思いました」と語る。井岡は序盤から顎を引きグローブをしっかりガード。慎重な立ち上がりから細かいジャブから上下を打ち分けた。
井岡は試合展開について「ニエテスは距離の調整がうまく、距離を詰めたり外したりが絶妙にうまかった。当てさせてくれなかった」と言う。その対策として「自分が力を抜こうと意識し、ポイントでいいから。そこで大きなパンチを当てに行くとカウンターを取られるから」と慎重に焦らず、相手の距離を読みながら対処した結果だという。
そして「最後に目をカットさせたパンチは手応えはあった」と話す。10Rで左目の上をカットさせたパンチは「右のオーバーハンドです。向こうが入ってきたところに同時に合わせたらタイミングが合いました」と語る。カットできたオーバーハンドがヒットしたのだと言う。結果、出入りの上手いニエテスに12Rをかけ焦らない作戦が功を奏したようだ。
さらに後半ラウンドもポイントで差がついていると分かっていたが攻め続けことについて「攻めの姿勢を最後まで貫くこと。相手のやりたいことをさせないと言う理由もある」と最後まで自身のペースを保った。
■ニエテス、両目上に絆創膏、敗因を語る
対するニエテスは試合後の会見で、井岡にリベンジを許し18年ぶりの黒星を喫した今回について「試合中の目の上のカットがかなり影響した」と語る。両目上の絆創膏が痛々しい。前回と比べ今回の井岡の印象は「前回とスタイルの変化はそんなに感じなかった」というも「井岡のパンチ力は前回よりも強くなっていた」と語った。
全体の試合を通しては「カウンターがいくつか入ったことは良かったが、今回はプレッシャーをあまりかけられず、下がってしまったことが良くなかった」とした。井岡がガードを固めてじっくり圧力をかけ、最後まで井岡が攻めの姿勢を崩さなかったこともあるだろう。
ニエテスは今後について「これから少し休憩し、試合が組まれればまた挑みたい」と40歳で黒星も、現役続行の意向を述べた。
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