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タイソン・フューリーの従兄弟が刺され死亡「ナイフ犯罪を止めて」

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2022/08/23(火)UP

タイソン・フューリー(Naoki Fukuda)

 8月21日(日・現地時間)WBCヘビー級王者タイソン・フューリー(34=英)は、従兄弟がナイフで刺され死亡したことを公表し、政府にナイフ犯罪への対策を求めた。
 フューリーの従兄弟のリコ・バートン氏(31)は21日未明、マンチェスターのバーの外で、ナイフにより首を刺されて死亡した。バーでの口論によるものと見られ、20歳と21歳の男性が逮捕されている。

【フォト】殺されたフューリーのいとこ、そしてフューリーがナイフ禁止を訴えた
 
 現地メディアによると、バートン氏はスポーツバーで[WBA&IBF&WBO統一世界ヘビー級タイトルマッチ](統一王者オレクサンドル・ウシクvs前統一王者アンソニー・ジョシュア)を鑑賞するため外出し、その数時間後のことだった。なお連れの17歳の少年も刺されたが、彼は命に別状は無いとのことだ。

左が刺され死亡したバートン氏、右はフューリーの従兄弟のフューイ
@tysonfury

 フューリーはインスタグラムで「ストップ・ナイフ・クライム(ナイフ犯罪を止めよう)」という画像と共に「私の従兄弟が昨夜殺された。首を刺された」と発表。続けて「愚か者がナイフを持ち歩く、なんてバカバカしいことだ。出来る限り早く止めなければならない。政府は早急に、ナイフ犯罪の判決を重くする必要がある」と政府に訴えかけた。

 さらに「これはパンデミックだ。自分の身に起こるまで、どれほど酷いことかわからない。命はとても大切で、すぐに奪われてしまう。リコよ安らかに、またすぐに会おう」と冥福を祈った。

 フューリーは19年にも、別の従兄弟(WBOインターコンチネンタルヘビー級王者フューイ・フューリーの弟)がナイフ事件に巻き込まれ、刺されている。その時は命に別状は無かったが、今回の事件は、フューリーにとって忸怩たる思いだろう。

 同日行われた[WBA&IBF&WBO統一世界ヘビー級タイトルマッチ]では、勝利した3団体統一王者ウシクが、WBC王者フューリーに対戦要求した。フューリーも直後、インスタグラムに動画投稿をし「英国にベルトを取り戻すため、俺がやってやろう。安くはないがな」とウシク戦のため、復帰を宣言していた。しかし現在その動画は削除されている。

 英国では今年3月までの1年間のナイフ犯罪が約49000件を記録し、前年度よりも10%も増加している。現地に詳しい方に聞くと「英国では移民が多く、治安が悪い地域ではとくに護身用としてナイフを持ち歩く場合が多い」と、ナイフ携帯が常態化しているとのことだ。

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