2022/10/23（日）UP
（最終更新：2022/10/23 20:56）

スダリオ剛はヘビー級日本人のスターとなれるか

　10月23日（日）マリンメッセ福岡A館で開催された『湘南美容クリニック presents RIZIN.39』のセミファイナル[RIZIN MMAルール：5分 3R（120.0kg）]でヤノス・チューカス（ハンガリー/GK1 striking/GB topteam）を2R TKOで沈めたスダリオ剛（HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED）が試合後のインタビューに応じた。

【動画】スダリオが鉄槌連打と頭部へのヒザ攻撃でフィニッシュ！

　スダリオは初回からカーフキックやジャブ、右フックと攻撃を出し、決着を付けたのは2Rだった。チューカスが蹴りを空振りして転倒。起き上がったところへスダリオはアッパーを打ち込んで倒し、鉄槌連打。最後は頭部へのヒザ蹴りで追撃でレフェリーストップを呼び込んだ。

強烈なヒザ蹴りを繰り出すスダリオ

　会見に現れたスダリオは「疲れました」と一言。追い込みによる免疫力低下から、試合の1週間前ほどに熱を出していたことを告白した上で「いつもだったらもっとスタミナも大丈夫なはずでした。万全ではなかった」とする。そのような中、息切れを感じつつも「頭だけは冷静にやれたので、それは自信になりました」と手応えを感じた。

　今回の反省点を活かして「免疫が落ちていくので、その中でビタミンだったり不足する部分は主治医の先生に相談しながら、自己管理をもっと徹底します」と次回は栄養バランス改善に励むつもりだ。

試合を振り返るスダリオ

　試合前のインタビューから、相手の穴は多いと話していたスダリオ。実際に対峙してもその印象は変わらず。「正直相手はこれまでパンチとか貰ってこなかったと思うけど、今回はそうはいかないよと。当てる自信もあった。自分のパンチ当てたらどういう反応してくるかも予想通りで詰めてくると思っていました」とまさに分析通りだった。

　相手の隙を付いたフィニッシュに繋がったパンチに関しては「相手の癖、相手がやってくることを予想して頭に入れつつ、その場の反応や相手の体勢を見ていけるところはすかさず行きます。それが今回出た感じです」と振り返る。咄嗟の判断で、狙い済まして打ったパンチがさく裂したのだ。

　今後のプランについては「何も考えていない」というが、「回復してから大晦日に向けて、またタフな試合になると思うけど避けては通れないし、避けたくない。強い外国人とやって、観客やファンを沸かせていけたらと思います」と強豪外国人との戦いを想定。

チューカスはスダリオのパワーを認めた

　そして「RIZINに足りないのはヘビー級の盛り上がり、そこを自分が先陣を切ってスポットライトを当てて行けたらいいなと思っています」と宣言した。日本人ヘビー級のスター選手となれるか。

　一方の敗北を喫したチューカスは「対戦相手が大きくて力強いので、一目散に立つことを考えていた」とフィニッシュに繋がった蹴りの空振りから転倒、立ち上がったシーンを振り返る。スダリオの圧を感じていたからこそ、無理に立ち上がってしまい、隙が生まれてしまったようだ。スダリオについては「思ったよりいい選手で力が強かった。大きくて強い選手でした」と称えた。

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