【RIZIN】平本蓮、番狂わせの秘密は武道空手にあり「距離感を間違えなければボコボコにできる」
11月6日(日)愛知・ドルフィンズアリーナで開催された『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』のインイベント[RIZIN MMA ルール (70. 0kg)5分 3R]で弥益ドミネーター聡志(team SOS)に完封勝利した平本蓮(AMNJX/Roufusport)が、試合後インタビューに応じた。
MMA4戦目の平本は、ベテラン格上の弥益を相手に打撃で圧倒して、まさかの大番狂わせを起こした。その秘密は、剛毅會(ごうきかい)空手の岩崎達也宗師に学ぶ武道空手にあったという。
試合後インタビューに応じた平本は、「自分の中でケガとか不安要素はあったんですけど、それで逆に集中できて、まあケガの功名ですよ」と笑顔を見せた。弥益戦の内容については「自分からガンガン行くのではなく、流れの中で自分の距離が生まれた時に打撃を当てるようにしていた。MMAを楽しんでいる感じでした」と振り返った。
弥益対策については「足関節を取りに来るのは分かっていたんで、その対処ができました。蹴りやパンチがストライカーとは少し違って変則でしたが、それも対処できたんで相性が良かったですね」とすべてが想定内で試合ができたという。
大会前に公表したケガの箇所について質問が飛ぶと、「左足の人差し指の根元の骨が折れて、3週間レスリングができなくて。その間は、(剛毅會空手の)岩崎先生と空手の特訓をやってきたんで、あとは本番で自分の地力がどこまで出るか期待していました」と語った。
平本は、岩崎宗師の下で空手を習っているが「試合前に岩崎先生からは、『距離感を間違えなければ、弥益選手の顔をボコボコにできるから』と言われていたんで、それが試合の結果につながりました」とコメントした。
たしかに平本は、重心をやや後ろに保ち、一定の距離で打撃を当てていった。それが空手の成果のひとつなのだろう。平本は「岩崎先生の声が大きくてよく聞こえたんですけど、『出るな』と言われていて。前に出過ぎないようにコントロールできました」と明かした。弥益の寝技に付き合わなかったのは、そのためだ。
さらに平本は、「打撃は距離をコントロールするのが、一番の強み。意識が飛ぶまで殴ろうと思っていました。そして、終わりだなと思う瞬間に、(パウンドで)仕掛けようと思っていました。もう試合をやりたくないと思わせる、武道の恐怖心を相手に与えたいと思っています」と今回の勝利でストライカーの台頭があることを予感させた。
サウスポー構えで戦ったことにも秘密があり、「サウスポーは、小学生からやってきてK-1でもそれで試合をしたことがあるんですけど、右構えは力を強く出せるんですけど、サウスポーだとテクニックを出せる。こんなことができるんだよという、新しい平本を見せたくて、それがいい方向に出て良かったです。コナー・マクレガーが憑依しました」とテクニックを出すことで冷静に打撃を与えることができたそうだ。
最後に平本は、「勝率が50%になったんで、ここから勝ち越してUFCチャンピオンになりたいです」と目標を語った。大晦日については、「今日の試合で足の同じ個所が折れてしまったんで、ちょっとゆっくりしたいなと思います。あ、頭痛じゃないですよ(笑)」と得意のブラックジョークで笑わせた。
空手によって、MMAに開眼した印象を残した平本。今回の番狂わせが、今後に大きな波を呼ぶことになりそうだ。
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