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【ボクシング】武居由樹、流血戦を制し初防衛!ダウン奪取後の意外な指示とは

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2022/12/13(火)UP

武居はダウンを奪った後に、セコンドから意外な指示を受けたという

 12月13日(火)東京・有明アリーナにて開催されたボクシングイベント『世界バンタム級4団体統一戦 井上尚弥vsポール・バトラー』のアンダーカードで組まれたOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチに出場した王者・武居由樹(26=大橋)は、挑戦者のブルーノ・タリモ(27=オーストラリア)からTKO勝ちを収め、初防衛に成功した。
 武居は、1Rに右でダウンを奪い、パンチで流血に追い込んでタリモを圧倒。初防衛に成功し、2023年は次のステージへ向かうことになった。

【フォト】武居が流血もタリモからダウン奪った瞬間

 武居は1R、前へ圧をかけてくるタリモに左ボディ、左ストレートを決める。さらに武居の右が入り、ペースをつかみかける。ところがタリモのバッティングで、武居が左目上を出血。中断後、武居は右フックでダウンを奪った。このまま終わるかと思われたが、ラウンドが進むごとにタリモが前進してのボディ打ちで武居が苦戦する場面も。

始終優勢に試合を進めた武居

 ついに初めての経験となる6Rに突入した武居は、タリモの突進をかわしながら右フック、左を合わせる。7Rも突進するタリモの圧を感じて武居が守勢になるシーンも。タリモは、武居のパンチで左目上をカットして出血。8Rも、タリモはコーナーへ押しつけてボディ連打。9、10Rはやや失速するタリモだが、タフな戦いへ。11R、顔面を赤く染めながらも攻めていくタリモだが、出血が多くドクターストップに。はっきりしたKOとはならなかったが、武居がTKO勝利でタイトル防衛に成功した。

 リング上で武居は、「タリモ選手は、すげぇ気持ちも身体も強い選手でした。来年、もっと強くなって返ってきます。古川(誠一)会長が怒っていたので、内容はダメだと思います。後で怒られます(笑)。初めて11Rやらせてもらえて、いい経験になりました」とコメントしてリングを下りた。

 試合後の会見で武居は、「うまくいったところは、あんまりないです。欲を言えば倒し切りたかったです。予定通りといえば、予定通りでしたが……。もっと自分の距離で当てて、がっちりやりたかったといった感じです。初めての11Rは、いい経験になりました。KO記録が続いたのはうれしいですけど、納得はいかないです。タリモ選手が、本当にいい選手でした。まだまだやらなければいけないことがありました」と振り返った。

タイトル初防衛に成功した武居

 バッティングを受けてカットした直後、武居はダウンを奪ったがその場面を振り返り、「カットした時に焦って倒しにいかないと、と思っていたら、『倒しにいかなくていいよ』と言われて」と落ち着いて戦うことができたという。

 八重樫東コーチも「本来、判定まで考えたスタンスでいたので、古川会長とも足を使いながらボクシングをさせようと話していました。だから、それでいいと。倒す倒さないのはどちらでもいい。これからの彼のボクシングを考えると、これでいいと思います」と後半にもつれたことを収穫とした。

 2023年、武居は今回の経験をもとに、どんな飛躍を見せるのか楽しみだ。

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