【RISE】王者・山田洸誓、引退試合を終え「楽しかった」次の王者は「倒し倒されの選手がいい」

2022/12/27（火）UP
（最終更新：2022/12/27 08:13）

　12月25日（日）東京・両国国技館で開催された『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』の一夜明け会見が26日行われ、第15試合［RIVALS RISE×GLORY スーパーライト級（−65kg）］で、GLORY世界フェザー級王者のペットパノムルン・キャットムーカオ（タイ）に判定負けした山田洸誓（日本/正道会館KCIEL）が登壇した。山田は今回の試合で現役を引退する。

【フォト】山田洸誓、引退試合の名シーン／山田の一撃KO映像

　試合では山田が蹴りからのパンチを狙い続けるも、ペットパノムルンの離れてはミドル、ワンキャッチしてはヒザでペースを崩せず惜敗した。

　山田は試合を振り返り「強かった。正直1Rはいけるかと思ったが、2Rからのゲームを支配してくる上手さを感じた。甘くないな、やっぱり世界一」と相手の強さを認めた。

　試合前から左肩を痛めていたと言い「負けてから言うのは好きじゃない」としながらも「今年始めくらいから痛めていて、試合2、3週間前くらいにジャブも打てないくらいになった。痛み止めの注射を売って乗り切った。でもそんなのは関係なくペッチ選手は強かった」と明かした。

　19年にスーパーライト級の王座を獲得したが、次にどんな選手に王者になってほしいのか問われると「65kgはGLORYとの対抗戦もあると思うので、RISEファイターらしい倒し倒されみたいな選手。自分はそれに近いファイトスタイルだったと思うので、それに近い選手がいいんじゃないか」と、自身のようなアグレッシブなファイターに王者になってほしいと語る。

　最も印象に残った試合は「タイトルマッチの山口（侑馬）君、直樹君とのチャンピオン対決、この前のヤン・カッファ選手、そして今回。ごめんなさいいっぱいあって」と多くの印象深い試合があったと言う。

　キックボクシング生活は「楽しかった。しんどかったし、空手の延長でやっていたのが、ここまでどっぷり浸かると思っていなかったけど、楽しかった」と振り返る。

　最後に「25年の選手生活は終わったけど、うちのジム生からもRISEにプロとして出る選手を育成していきたい。四国の愛媛県新居浜市という小さな町からでも、自分みたいにRISEチャンピオンを獲れるような選手を育成していきたい。ファンの方にも、伊藤代表にも感謝しかない。ありがとうございました。押忍」と今後の展望と感謝を述べた。

◆山田洸誓
正道会館に所属し2016年、2017年には全日本空手道選手権大会を2連覇。17年にプロビューすると、空手仕込みの強烈な打撃でダウンを量産し、10戦無敗のまま第4代RISEスーパーライト級王座を獲得した。今年6月の『THE MATCH 2022』では安保瑠輝也と対戦し、直近となる8月の試合ではGLORY世界フェザー級5位のヤン・カッファを右フックでKOした。12月には、GLORY世界王者ペットパノムルン・キャットムーカオと対戦し惜敗、これを引退試合とした。

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