2022/12/29（木）UP
（最終更新：2022/12/29 13:23）

フェザー級タイトルまで視野に入れている鈴木（写真は今年9月の萩原京平戦後）

　12月31日（土）さいたまスーパーアリーナで開催される『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』の個別インタビューが、29日（木）都内にて行なわれた。
　RIZIN MMAルール（66.0kg）5分3Rで中原由貴（マッハ道場）と対戦する鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）は、「KOで締めたい」と自信。キックとMMAの二刀流を目指す鈴木は、前回の今成正和に勝利、進化した姿を見せた。

【フォト】進化する鈴木千裕、今成正和を踏みつけるえげつない攻撃

　鈴木はKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級の現王者で、キックボクシングとMMAを戦う二刀流ファイター。現在、山本空良、平本蓮、萩原京平、今成正和を相手に4連勝中だ。破壊力満点の打撃と組み力を武器に、23年のタイトル挑戦を目指す。

　対する中原は、強烈なパンチを武器にするストライカー。19年～21年4月まではONE Championshipの舞台で3勝1敗の戦績を残し、その後はRIZINと契約。今年7月には関鉄矢、10月には原口央に2連勝を飾り、ONEと合わせて4連勝中だ。

　鈴木は大晦日大会初参戦となるが、「やっと大晦日、来たなという感じです。昨年は出場できなくて格闘家として悔しさがあったんで」とモチベーションは高いという。

　2人の試合はRIZINとベラトール対抗戦がメインの今大会において“裏メイン”と呼ばれるほど評は高いが、「評価してくれるのは嬉しいですが、やはり悔しいですね。メインでも裏がつくのは。僕は外国人の血が半分入っているので、ある意味、外国と日本の対抗戦ですよ」とあくまでも自分がメインだと主張する。

　中原は過去最強の相手という声もあるが、「ここをしっかり勝って、タイトル争いに加わりたい。クレベル選手に挑戦したいです。まだ自分が相応しくないというならば、その前に候補の誰かと戦って勝ちたい」とフェザー級のタイトルが射程内に見えてきたようだ。鈴木は前回の今成戦で勝利したことが大きかったのか「これまでは半信半疑でしたが、RIZINチャンピオンへの確信に変わりました。若く成長スピードが速いんで、センス含めていけるなと思っています」と自信満々に語る。

　これまで何度も舌戦を繰り広げている平本蓮と同じ大会に出場するが、「自分は意識していません。相手は中原選手なんで。でも、白黒はっきりつくのが格闘技。嫉むのは僕側ではない」と、一度平本を倒しているため、意識するのは向こうだという。

　朝倉未来がRIZIN専念を宣言し、さらに混沌としてきたフェザー級戦線。鈴木は今回の中原戦を「KOで締めたい」で自信を見せるが、結果次第では今後のフェザー級トップ戦線に大きな影響を与えることになるかもしれない。

▶次ページは、【フォト】進化する鈴木千裕、今成正和を踏みつけるえげつない攻撃