2023/01/18（水）UP
（最終更新：2023/01/21 09:54）

井上がついにスーパー・バンタム級へ（Naoki Fukuda)

　WBO（世界ボクシング機構）は17日、最新のランキングで前4団体世界バンタム級統一王者・井上尚弥（29=大橋）を世界スーパーバンタム級1位にランクインした。現在のWBO王者は、WBC王座も保持する2団体王者スティーブン・フルトン（28＝米）だ。

【フォト】今回のランキングと、井上が4団体制覇した時のKOの瞬間

　井上は13日の会見にて、バンタム級4団体の王座を返上すると発表。階級を1つ上げたスーパーバンタム級への挑戦を表明し「2階級での4団体制覇を目指す」と語っていた。

　井上はWBOのバンタム級スーパー王者と認定されていたので、階級を上げた場合は1位へのランクインが決定していたが、早くも成されたことになる。これで井上は王者・フルトンへの指名挑戦者となった。

　フルトンは2月に、元二団体スーパーバンタム級王者ブランドン・フィゲロアと、1階級上のWBC世界フェザー級暫定王座決定戦を行う予定となっているが、正式発表は無い。
　フィゲロアが同級3位のマーク・マグサヨと交渉しているという報道もあり、フルトンのフィゲロア戦が実現しなければ、指名挑戦権を持つ井上がフルトンと戦う可能性が大きい。

　またフィゲロア戦が実現した場合も、これが正規王座決定戦へと昇格する可能性がある。この場合、フルトンが勝利するとスーパー・バンタム級王座を返上することになり、WBO・WBCの2つの王座が空位となる。

　13日の会見で、井上の次戦は大橋会長によると交渉中なので言えないとのことで、井上も「自分から口にするのは避けておきたいので、正式に発表するまでお待ちください」と語っていた。
　井上のスーパー・バンタム級転向初戦は、フルトンへの王座挑戦となるのか、それとも空位になった2つの王座への決定戦となるか。