魔裟斗、芦澤竜誠の皇治戦勝因を語る「公開練習から芦澤のペースだった」
魔裟斗が自身のYouTubeチャンネルで、4月1日に開催された『RIZIN.41』の芦澤竜誠(Battle-Box)vs.皇治(TEAM ONE)のキックボクシングルールの試合を解説した。
皇治を判定2-1で下した芦澤は、「ヒザ蹴りを入れるのが作戦」と試合後に振り返っていたが、魔裟斗もヒザ蹴りを勝因に挙げ、その伏線が公開練習にあったことを指摘した。
2人の試合を見た魔裟斗は、「戦前から互いに自分の距離で戦えた方が勝つと言っていましたが、皇治は近い距離での打ち合い、芦澤は遠い距離で戦いたいと思っていたはずです。実際の試合も、そんな内容でしたね」と予想通りだったという。
そして、「あれは、公開練習から芦澤のペースでしたね。公開練習で芦澤は、パンチ用のミット打ちだけでした。キレが良いという話をしたけど、本当に狙っていたのはテンカオ、カウンターのヒザ蹴りです。ヒザ蹴りは、公開練習で見せなかった。あんな感じだとパンチで打ち合いに行くのかなと俺も思ったんだけど、全然、違ったね」と芦澤が公開練習から皇治陣営に罠を仕掛けていたと、魔裟斗は分析する。実際に公開練習で芦澤は蹴りや寝技を仕掛けていたものの、あれも誤魔化すための作戦だったのかもしれない。
戦略について魔裟斗は、「身長が高い選手が、低い選手と戦う時のセオリー通りの試合でした。皇治はコーナーに詰めてパンチを打ちたいんだけど、(芦澤は)距離を取りながら回ってかわし、前へ出たところにヒザ蹴りを合わせていた。それプラス、ミドルキックとハイキックが良かった。あの二つがあったから、戦いにくかったと思う」と蹴り技のバリエーションで揺さぶりをかけた効果もあったようだ。
また、皇治が足のケガの影響でボクシング寄りの動きになっていたこともあり、「キック対ボクシングのような戦いになっていた。3R目は、ボディが効いていたと思う。パンチのキレがなくなっていたので。あとは、ボディへのヒザから顔面にも入れて最後にカットした。あれも有効打」と芦澤の完勝を称えた。
魔裟斗は皇治が取るべき戦法についても触れ、「早く距離を詰めるというよりも、ゆっくりプレスをかけていって、自分の距離まではディフェンスに徹し、入ったら自分の攻撃を当てるようにすれば良かったんだけど、そこまで行かなかった」という。さらに「距離の詰め方、入り方が一番、高度。俺も自分の距離を覚えるまでに時間がかかった」と補足した。
芦澤は平本蓮が所属する空手の剛毅會に出稽古し、岩﨑宗師からヒザ蹴りの指導を受け、なおかつヒザ蹴りの名手・良太郎と緻密な戦略を立てて試合に臨んだ。キックボクサーとしての完成度が高くなる中でのキックラストマッチはもったいない印象もあるが、今度はMMAでどんな戦いを見せてくれるのか楽しみは尽きない。
▶次ページは、【フォト】芦澤のミット打ち、皇治にヒットしたヒザ蹴り!
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