【シュートボクシング】3階級制覇王者・笠原弘希がSB初のOFGマッチでムエタイ強豪を撃破、山田彪太朗がフェザー級新王者に
一般社団法人シュートボクシング協会
『SHOOT BOXING 2023 act.2』
2023年4月30日(日)東京・後楽園ホール
▼第8試合 SB日本スーパーライト級(-65.0kg契約) オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者)
判定3-0 ※30-29、30-28×2
●ランボー・モー・ラッタナバンディット(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者、元ルンピニースタジアム認定スーパーライト級王者、元プロムエタイ認定スーパーライト級王者)
SB初のオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチとなる。投げや立ち関節も有効のSBルールで、どのような影響があるかにも注目が集まる。
笠原は、SB史上初となる3階級制覇王者。第15代SB日本スーパーフェザー級&第4代SB日本フェザー級タイトルを持ち、昨年4月にSB日本ライト級王座を獲得した。その後10連勝していたが、昨年12月のRISEでチャド・コリンズに判定負けした。
対するランボーは、元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者、元ルンピニースタジアム認定スーパーライト級王者の肩書を持つ強豪。前戦は4月、ONEで試合終了ゴングと同時に倒される壮絶なKO負けをしている。
1R、ランボーがアグレッシブにパンチからローと攻める。対する笠原はガードをしっかり上げつつ、得意の右ボディを強打する。圧力をかける笠原は右ストレートを伸ばす。まだ均衡状態だ。
2Rになると、笠原は圧力を強め、今度は左ボディ打ちで快音を響かせ、バックドロップを狙うがこれはシュートポイントならず。ランボーはロープを背負うが、ミドルキックをリターン。構わず笠原は左右のフックでパンチをまとめる。ややダメージがうかがえるランボーに対して、首相撲で脇を指すとそのまま投げを決めて、シュートポイント1を奪う。
3R、笠原は「来い」とアピールし、ランボーのフックをガードの上から受ける。ランボーは前蹴り、左ミドルを蹴るが、笠原がボディ打ちでランボーを下がらせて、最後はパンチ連打を見せて好印象。そのまま試合終了となった。
ジャッジは3者とも笠原を支持。本日がシュートボクシング初となるオープンフィンガーグローブマッチを制した。
笠原はマイクを持つと「勝ってホッとしていますが、僕の望む形ではなかった。この結果では大きいことは言えませんが、どの団体の誰がかかって来ても準備ができています。シュートボクサーの笠原としてどんどん戦っていきたい」とコメント。果たして、他団体の王者対決など白熱カードは実現するか。
▼第7試合 SB日本ヘビー級 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
●坂本優起(シーザージム)
判定0-3 ※28-29×2、28-30
〇遊笑(Y’s glow)
坂本は第5代SB日本スーパーウェルター級王者。2020年12月の内田ノボル戦からヘビー級(80kg~)に転向を果たした。昨年10月には韓国の「MAX FC」で開催された無差別級トーナメントに参戦し、2選手を撃破し優勝。昨年末にはRISEとの対抗戦で南原健太と激戦を繰り広げるも判定負け。今回が再起戦となる。
対する遊笑は、過去には2012年『フリースタイルオープン空手全日本選手権』重量級優勝や、国際大会『サバキ・チャレンジ・スピリット2011』で日本人として初の入賞(+85kg級で銅メダル)を果たすなど、空手大会で数々の入賞歴を誇る。過去には昨年に『THE MATCH』に出場した山下力也らと対戦したことがある。
1Rから坂本がボディ打ち、右ストレートでヒットを奪う。遊笑は左ミドルなどの蹴りで応戦。坂本は前進を続けて、左右のフックを顔面とボディへ打ち分ける。
しかし2R、今度は遊笑のラウンドに。首相撲からのヒザ蹴りに活路を見出した遊笑は、左右のパンチ連打からヒザ蹴りも織り交ぜてフロントチョークも仕掛けるなど、SBルールへの順応を見せる。
3R、2Rの流れのまま、遊笑が左ミドルなどの蹴りを出し続ける。坂本も随所でストレートを打ち返すが、ロープに詰められ、パンチを被弾してしまう。最後は遊笑がヒザ蹴りで坂本を追い込み、終了のゴングが鳴った。
ジャッジは3者とも遊笑を支持。遊笑が序盤の劣勢を跳ねのけて、判定勝ちを収めた。
▶︎次ページは、川上叶vs.山田彪太朗、笠原友希vs.ポームロップ・ルークスアン
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