【ONE】絶対女王アンジェラ・リー、まさかの現役引退か、最愛の妹の死去を受けて

2023/06/09（金）UP
（最終更新：2023/06/10 14:51）

　アジア最大級の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」のチャトリ・シットヨートン代表が7日に自身のSNSにて、ONE女子アトム級世界王者のアンジェラ・リー（26=米国）について言及。現役引退の可能性があることを明らかにした。

【フォト】ONE絶対女王アンジェラの激闘シーン、最愛のビクトリアとの写真も

　チャトリ代表は7日のFACEBOOKライブセッションにて、アンジェラと今後について話し合ったことを報告。「完全に決定した話ではないが、アンジェラが復帰する可能性は低い」と肩を落とし、現役引退を考えるな理由として、アンジェラの最愛の妹ビクトリアが昨年末に死去したことがあるとした。

　ONE王者の姉アンジェラと兄クリスチャンを持つビクトリアは20年、史上最年少の16歳でONEと契約。格闘家ファミリーの天賦の才を受け継ぎ、21年はMMA3試合を行い、全てフィニッシュ勝利。姉兄に続き王者になる器と高い評価を受けていた。しかし、昨年12月26日に突然の死去。その死因については今も明らかにされていない。

　アンジェラが最後に試合を行なったのは、昨年10月のONEストロー級タイトルマッチ。2階級制覇を狙い、因縁のライバルのション・ジンナンのベルトに挑戦したが惜しくも判定で敗戦。自身が保持するアトム級の防衛戦や、ストロー級への再挑戦など、今後の戦いにも注目が集まっていた。

　アンジェラの引退、もしくは長期欠場が考えられる中、アトム級の王座は長く動かなくなる。チャトリ代表はアジアMMAメディア「サウスチャイナモーニングポスト」の取材で、8月大会で、暫定王座決定戦として、スタンプ・フェアテックス（タイ）vs.ハム・ソヒ（韓国）を実施することを計画していることを明らかにした。

　また、チャトリ代表によれば、ONEライト級＆ウェルター級の同時世界王者の兄クリスチャンは、年内は試合を行うわず、来年に復帰する構え。こちらも王座が動かなくなるため、年内に暫定王座決定戦を行う流れだ。

　今回はチャトリ代表の発言に基づく情報だが、アンジェラやクリスチャン自身からは今後の活動計画についての発表はない。果たして、アンジェラはこのまま引退してしまうのか。今後の動向にも注視したい。

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