【ボクシング】井岡一翔、体重超過のフランコに”打ち合い”で挑んだ理由「倒れる覚悟で行った」

2023/06/24（土）UP
（最終更新：2023/06/25 15:43）

　6月24日（土）にWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ（大田区総合体育館）が行われ、元WBO同級王の井岡一翔（34=志成）が判定で、体重超過した前WBA同級王者のジョシュア・フランコ（27＝米国）を判定3-0で下した。打ち合う場面も多く、井岡は試合後インタビューで「倒れる覚悟で行った」と語った。

【フォト】井岡のボディ攻めにフランコは防戦一方になるシーン

　試合は、積極的に前へ出るフランコに、井岡は落ち着いてボディ狙い。ボディが当たると、フランコが露骨に嫌がり距離を取る場面も目立った。しかし。近距離で打ち合うことが多く、井岡もフランコのフックを被弾すること場面もたびたび見られた。

　そのフランコは前日計量で、約3kgの大幅な体重超過している。井岡は試合後インタビューで、体重超過したフランコのパワーについて「でかいな、とかは無かった」と影響は無かったと明かす。

　しかし「前に出て来させると圧力がどんどんかかってくるんで。自分も倒れる覚悟で、打ち合いに勝つという思いで臨みました」と通常より重い相手に、得意のディフェンスよりも、あえて打ち合うことを選んだと言う。

　さらに「この戦い方でしか、あの相手には勝てないとわかっていたので。腹くくって臨みました」と後手に回ることは出来なかったとする。

　試合前の会見では「倒す」という言葉も飛び出した。
　結果は判定勝利だったが、井岡は「判定まで考えてなかったんで。僕が倒されても、倒してもそういう展開に持っていく気持ちでした」と、上手に戦うことは考えていなかったと言う。

　最後に「今後も挑み続ける姿を見せたい」と、次なる挑戦に向かって進むと宣言した。

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