2023/07/02（日）UP
（最終更新：2023/07/02 22:49）

-54kgトーナメント準決勝にコマを進めた4選手、左から田丸辰、大﨑一貴、志朗、クマンドーイ

　7月2日（日）大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場にて開催された『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』で行われた[RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament]1回戦を勝ち上がった4選手が試合後の記者会見に応じた。

【動画】大﨑も“脱帽”、田丸が悶絶ヒザ蹴りKO！

　Aブロックを勝ち上がったのは日本の志朗（BeWELLキックボクシングジム）とタイのクマンドーイ・ペッティンディーアカデミー（タイ）。

　志朗はルベン・セオアネ（スペイン）と対戦。多彩な攻撃でヒットを重ねるもタフなセオアネに手を焼き、辛くも判定勝利で準決勝へ。準決勝で拳を合わせるクマンドーイもムエタイ仕込みのミドルと豪快なスイングフックを駆使し判定勝利を収めている。

パンチでセオアネを攻める志朗

　クマンドーイは志朗との対戦を控え「とても緊張しています。もっと練習して強くなって志朗選手をケガさせるようにがんばります」となんとも不穏なコメントを残すが、志朗は「ケガをしないようにがんばります」と笑いを誘う。

　一方、志朗はクマンドーイの印象を「一発があるので怖さはある」としながらも、20年12月に那須川天心がクマンドーイに判定勝利した試合を引き合いに出し「天心君のポイント差を超えるようにがんばります」と、那須川が記録した［30-28、30-27×2］以上の差をつけると宣言した。

　Bブロックの勝者は大﨑一貴（OISHI GYM）と田丸辰（TRY HARD GYM）。いずれも2R KO勝利を収め、日本人対決へとコマを進めている。
　戦前には日本人3選手がエントリーされながらも、志朗vs大﨑の日本人対決ばかりが取り沙汰されていた本トーナメント。しかしこの一回戦では田丸がペッシラー・ウォー・ウラチャー（タイ）をヒザ蹴り一撃で仕留める悶絶KOでビッグインパクトを残した。大﨑もアイマン・ラマー（フランス）を3度倒す豪快KOをみせたものの、田丸の圧巻のKO劇に「今回（の勝ち方）は負けましたね」と脱帽して見せた。

2RKOで存在感を示した田丸辰

　大﨑と田丸は20年9月にRISEスーパーフライ級タイトルマッチの舞台で対戦。当時王者だった田丸から大﨑がダウンを奪い王座を奪取している。約3年ぶりの再戦を控え、大﨑は「だいたいのクセはわかる」と自信ありの様子。一方で「元々のスピードに加えてパワーが上がっている。レベルアップしているところもある」と警戒心も忘れなかった。

　追う形となる田丸は大﨑が更新中の19連勝という記録に対し「強えーよ、という感じ」と素直に称賛。「ディフェンスもうまくて攻撃も強くて」と高く評価をしながらも「しっかり研究すれば、自分だったら崩せる」と3年越しのリベンジ達成に自信を見せた。

　準決勝の舞台は大田区総合体育館で開催される『RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』。約2カ月先の決戦を乗り越え、決勝にコマを進めるのはどの選手か。

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